キース・ジャレット・トリオの演奏を先週にひきつづき、ふたたびオーチャードホールに訪れた。
舞台美術は同じ。クロずくめの中に、ライティングで浮かびあがるピアノ、ベース、ドラムス。
Broadway blues
The blessing
I fall in love too easily
The way you look tonight
Someday my prince will come
Smoke gets in you eyes
Straight , no chaser
今日のお客さまは、先日よりちょっとヒートアップ。歓声や拍手もより大きく、濃いものだった。それにこたえるがごとく、キースは機嫌よく、時に笑顔 をまじえながら、それでいて黙々とプレイをつづける。
ジャズライブといいながら、舞台・客席ともに緊張感が途切れないのは、さすがキースならではだが、それにしても、各曲とも最後の1音まで丁寧に空間 を見事に充填するようにピアノを奏でるのがキースだとしたら、それを待って、どっと起こる観客の拍手という会話は、このライブならではの醍醐味なのだろ う。
今日の彼は、そしていつもよりさらにリリカルに、端正に音をつむいでいた気がする。「いつか王子様が」も「煙が目にしみる」も、キースのピアノを想像した ときの彼の音楽を裏切らない、まさにキースならではのプレイだった。つづきはこちら↓
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