2010年9月30日木曜日

キース・ジャレットふたたび(Keith Jarrett)、渋谷文化村オーチャード・ホール

キース・ジャレット・トリオの演奏を先週にひきつづき、ふたたびオーチャードホールに訪れた。
舞台美術は同じ。クロずくめの中に、ライティングで浮かびあがるピアノ、ベース、ドラムス。

Broadway blues
The blessing
I fall in love too easily
The way you look tonight
Someday my prince will come
Smoke gets in you eyes
Straight , no chaser

今日のお客さまは、先日よりちょっとヒートアップ。歓声や拍手もより大きく、濃いものだった。それにこたえるがごとく、キースは機嫌よく、時に笑顔 をまじえながら、それでいて黙々とプレイをつづける。

ジャズライブといいながら、舞台・客席ともに緊張感が途切れないのは、さすがキースならではだが、それにしても、各曲とも最後の1音まで丁寧に空間 を見事に充填するようにピアノを奏でるのがキースだとしたら、それを待って、どっと起こる観客の拍手という会話は、このライブならではの醍醐味なのだろ う。

今日の彼は、そしていつもよりさらにリリカルに、端正に音をつむいでいた気がする。「いつか王子様が」も「煙が目にしみる」も、キースのピアノを想像した ときの彼の音楽を裏切らない、まさにキースならではのプレイだった。

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2010年9月27日月曜日

改編の季節


4月・10月は、放送業にとって改編の季節。だが、それにしてもこの10月は、ラジオ番組の改編というか、終了が特に多い気がしている。

j-waveの朝の看板番組、10年以上もつづいたBOOMTOWNが終了する。クリス智子さんの結婚というハッピーなニュースも束の間、あの落ち 着いた上品なクリスさんの声が朝から消えると思うとさびしい気持ちがする人は僕だけではないだろう。

同じj-waveでいえば、夜の帯番組プラトンも終了する。切れ味がよく、とてもお笑いタレントとも思えないほど口跡もきれいな渡部建の生放送の終 了もびっくりした。時代の旬を感じさせるゲストとディープなかライブな感じがよかっただけに、ひどく残念な気がする。

そして、もっともさびしいのは、東京FMの「Tokyo copywriters’ street」の終了だ。昨夜最終回をしみじみときいたが、ラジオというメディアとクリエイティブな感覚が、ストレートに感じられる希有な番組だったと思 う。今後は、ウエブでの展開となるそうだが、ある種「現代の文学」のような香りがたちこめた貴重なプログラムだけに、放送というメディアによって偶然に聴 かれなくなるのは残念だが、多くのファンにとって、これからも楽しみに聞き続けられることだけでも幸福だと思う。

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2010年9月23日木曜日

キース・ジャレット・トリオ・ライブ~オーチャードホール (Keith Jarrett Trio)

久々の冷たい雨。昨日の残暑とはおそるべき対比。肌寒さについつい上着を必要とするような一日だった。
欧州出張から戻ったと思ったら、沖縄ロケがつづき、ごぶさたがつづいてしまったこのブログ。来てくださっていた方、ごめんなさい。

さてさて、今日は、キース・ジャレット。トリオの公演が、渋谷文化村のオーチャードホールで行われた。オーチャードホールは来年7月から改装に入るのだが、そのせいもあってか、ここのところ精力的な公演が目立つ気がする。

Keith Jarrett Trio
[1st]

1.Solor
2.I have Got A Crush On
3.Star Falls On Alabama
4.Conception
5.Someday My Prince Will Come
6.G- Blues

[2nd]

1.Django
2.My Ship
3.Sandu

[Encore]
2.When I Fall In Love

ステージは、舞台から袖からすべてが黒ずくめ。黒い布でおおわれ、そこにピアノ、ベース、ドラムスがおかれるという配置。そもそもクラシックのコン サートホールだからベース以外ほとんどPAはいらないのだろう。しかし、全部の楽器にこまやかにマイクロフォンがセットされていたので、録音をしていたの かもしれない。

内容は、あいかわらずの端正なピアノ。今日の彼は気分が上々のようで、笑顔がありながら、いつものようにときどき腰を浮かせては、キースのうなり節 が入るという、絶好調の様子。ただ僕の席が3列目だったこともあり、ピアノ、ベース、ドラムスが3つの楽器に 分裂して聞こえるという感じもあり、そのせ いもあるかもしれないが、3人のからみあいは、やや稀薄な印象もあった。

それにしても、彼のこまやかなタッチは健在。

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2010年9月13日月曜日

No Regrets / Randy Crawford & Joe Sample (ランディ・クロフォード & ジョー・サンプル)[2008]

2週間あまりヨーロッパ出張があって、完全にご無沙汰でした。帰ってくればくるなりで、会議の連続・・時差ボケがきつい日々・・・。

さて、今回のアルバムは、ある意味まっくろなサウンド。クルセイダーズと一世を風靡したランディ・クロフォード。そして、ジョー・サンプル。現代風 のサウンドになっての復活劇です。夜更けに静かにこころに響くサウンドを聴くにはもってこいです。おすすめです。

no regrets
Randy Crawford & Joe Sample

1. Everyday I have the Blues
2. Today I sing the Blues
3. Respect Yourself
4. Angel
5. Me, Myself and I
6. Just One Smile
7. Don’t put all your dreams in one basket
8. This bitter Earth
9. Starting All Over Again
10. No Regrets
11. Lead me On
12. Angel of the Morning

ランディ・クロフォード(ヴォーカル)
ジョー・サンプル(ピアノ)
スティーヴ・ガッド(ドラムス)
クリスチャン・マクブライド(ベース)
アンソニー・ウィルソン(ギター)

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ジョビンのトリビュートアルバム~カエターノ・ヴェローゾ&ロベルト・カルロス E a musica de tom jobim Roberto Carlos e Caetano Veloso

2008年8月、カエターノ・ヴェローゾとロベルト・カルロスがリオで行った”ジョビン・トリビュー ト・ライヴ”の模様を収めたアルバムです。「イパネマの娘」「三月の水」などジョビンの名曲を、途中でポエトリー・リーディングなどを交えつつ、円熟味あ る2人の歌声でたっぷりと楽しめます。

かたやトロピカリアの中心人物カエターノ、そしてジョーヴェン・グアルダの帝王ホベルト・カルロス・・・動乱の時代に旋風を巻き起こした、名実共に 偉大な二人が、ボサ・ノヴァ50周年を記念しての奇跡のコラボレートでした。これを聴いていると、二人だからこそ成し得た、究極のボサ・ノヴァ・トリ ビュート・ライブな気がしてきます。おすすめです。
E a musica de tom jobim
Roberto Carlos e Caetano Veloso

1. Garota de Ipanema
2. Wave
3. ?guas de Mar?o
4. Por Toda a Minha Vida (Exalta??o do Amor)
5. Ela ? Carioca
6. In?til Paisagem
7. Medita??o
8. O Que Tinha Que Ser
9. Insensatez
10. Por Causa de Voc?
11. Ligia
12. Corcovado
13. Samba do Avi?o
14. Eu Sei Que Vou Te Amar / Soneto da Fidelidade
15. Tereza da Praia
16. Chega de Saudade

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