2011年5月26日木曜日

ぐっとくる静謐な妖しさ Brown eyes ~ dip in the pool

やさしくてそれでいて静謐な、そんな時間をすごすことができる・・ふしぎなアルバムだ。

マルチでピュアな才人甲田益也子とサウンド・マイスター木村達司によるユニット”dip in the pool”・・実に14年ぶりのアルバムときくと、そんなにも時間がすぎていたのか、と思わせられる。

Brown eyes
dip in the pool

1) a bridge to the rings of the Saturn
words:甲田益也子 music:木村達司 arrengement:木村達司
2) Viola
words:甲田益也子 music:木村達司 arrengement:木村達司
3) oiseau
words:甲田益也子 music:木村達司 arrengement:木村達司
4) transit
words:甲田益也子 music:木村達司 arrengement:木村達司
5) azure
words:甲田益也子 music:木村達司、小林誠 arrengement:木村達司
6) Io [2011]
words:甲田益也子 music:清水靖晃 arrengement:木村達司


それにしても甲田さんは美しい。中野さんプロデュースの写真を みていると、もちろんスタッフと甲田さんとそれぞれにプロによるプロの凄みなのだけれど、年齢を超えたある種の超人的な美しさの浮遊がそこには感じられ る。ワイルドのドリアン・グレイではないけれど、人生の何かを引き換えにしてしか得られないような超然として、凜とした「美」がそこにはあるのだ。


6曲目の清水靖晃さんの曲をきいていたら、彼女の美しさと音楽のその微妙な妖しさに、ちょっとくらくらとなった。

つづきはこちら↓
http://wp.me/pMonj-vj

2011年5月23日月曜日

My classics3 平原綾香

先日は文化庁主催の「文化庁芸術選奨 文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」を受賞・・ある種彼女のこの存在感が王道的に認知されてきた感もある平原綾香。

その彼女のクラシック第三弾・・あいかわらずの平原節である。本アルバムでも坂本昌之さんのアレンジが重要な役割を演じているが、今回は、収録曲の 一部がクラシックというジャンルを超えてやや広がってきたこと、あるいはまた、すでに歌曲として認知されている曲のリ・アレンジのような部分もあり、いま までの2枚とはかなり趣を異にする印象もある。

My classics3
平原綾香

こ ちらで一部試聴できます

1. 私と言う名の孤独 <チェロ協奏曲 第1楽章>
2. 春~La Primavera!~ <『四季』より「春」>
3. What will be will be <アリオーソ>
4. 大きな木の下 <あなたが欲しい>
5. Danny Boy <アイルランド民謡>
6. LOVE STORY 交響曲第9番 第3楽章 <交響曲第9番 第3楽章>
7. 別れの曲 <別れの曲>
8. くまんばちの飛行 <熊蜂の飛行>
9. Someone to watch over me
10. ブラームスの恋 <交響曲第3番 第3楽章>
11. Greensleeves <イングランド民謡>
12. ラヴ・ラプソディー <パガニーニの主題による狂詩曲>
13. アランフェス協奏曲~Spain (Live Version) <アランフェス協奏曲 第2楽章> [Bonus Track]
14. Danny Boy (English Version) <アイルランド民謡> [Bonus Track]

おすすめは、別れの曲。やはり本来クラシックの名曲として知られている曲をもちこむと、彼女の彼女らしさが光る・・というか節回しの平原節がいい意 味で、楽曲を彼女の持ち物とするところがあって、それがいいのだろうとも思う。さてさて次第にクラシックオンリーでなくなってきた#3だけれど、はたし て#4はどうやって攻めるのか・・同じ坂本さんのアレンジで長くつづく徳永英明のヴォーカリストも#4で一旦終止符をうち、#5はでずそのベスト盤がで る・・という形になった・・平原さんはどうするのか・・展開が気になるところではある。

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http://wp.me/pMonj-v6

2011年5月20日金曜日

JUNKWAVE JUNK FUJIYAMA

あいかわらずのジャンク節炸裂。

JUNKWAVE 

JUNK FUJIYAMA


1. 僕の女神
2. この街~meet again~
3. 束縛
4. 遠い日の手紙
5. はじまりはクリスマス
6. コーヒーソング
7. 優しい名前
8. I Feel The Earth Move(Live)
9. 秘密(灼熱のnew Arrange Live Version)
10. 曖昧な二人(Fantasista Version)
11. さよなら通り3番地(Bonus Track)


おなじみの村上“ポンタ”秀一、天野清継、知野芳彦など凄腕メンバーを迎えて、エナジー溢れるポップ・チューン、ジャンク・ワールドが展開され、ボーナ ス・トラックには、はっぴいえんどの「さよなら通り3番地」。

スタジオ録音だけあって、音の粒だちもそろい、ききやすいアルバムに。その分いままでのものに比べ、やや小粒感が感じられるかも。さて、新たなる ジャンク旋風がさらに吹き荒れるのか・・・ちょっと楽しみなところ。

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http://wp.me/sMonj-junkwave

2011年5月19日木曜日

Time and Again 清水靖晃 & SAXOPHONETTES

人間にはいろいろな出来事がある。
そして、さまざまな人生がやってくる。

この3月、人生において何十年ぶりかの晴天の霹靂。
今日もまた、人生において、久々の驚愕な出来事に遭遇した。

しかし、それでもまた、それぞれの人間にそれぞれの人生があり、それぞれの日々がある。今日の1枚は、清水靖晃さんの「Time and Again」。

清水さんの作品の中でも、僕が大好きなアルバムのうちの1枚だ。
そんな今日みたいに人生の岐路の一日は、きっとふりかえってきいてみたくなる。

Time and Again
清水靖晃 & SAXOPHONETTES

こ ちらで一部試聴できます


a. As You Recall … ~ b. Barefoot, Broke And Beautiful ( a. あれからすると… ~ b. 素足で, 文なしで, 美しい )
Battleship Grey-Blues ( 軍艦グレーとしてのブルース )
Arturo Remembers – Just Coincidence? ( アルツーロが思い出す – 偶然とは …? )
a. Stir-Fried Ice ~ b. Seven Screen Fix ( a. 炒氷) ~ b. 刃物的逃走者 )
Moths And Cortisone ( 蛾と弛緩剤 )
Nubian Nights ( ヌビアの夜 )
The Crab Sub-Continent ( 蟹たちの新世界 )
History Of Shoes ( 靴の歴史 )

CSチャンネルでこのアルバムの楽曲をたくさん選曲したけれど、多くの問い合わせをもらった。

それにしても、なんとも甘美な、妖しい魅力。素敵なオーケストレーションとサキソフォンの極み。

素晴らしい。
音楽に浸るとは、こういうことをいうのだろうというアルバム。

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http://wp.me/pMonj-uW

2011年5月2日月曜日

Voyage  KAREN AOKI

ふしぎなアルバムだ。ジャズのアルバムということになっているが、堅苦しいジャズを想像するとまったく異なる印象をうけることになる。本人曰く、ジャズと は「挑戦するという意味の動詞である」とか・・なるほどと思わされる。


Voyage 

KAREN AOKI


こちら
で一部試聴できます

1. SKINDO-LE-LE
2. POKER FACE
3. SUGAR CAKE
4. BOARDING PASS (INTERLUDE)
5. ENGLISH MAN IN NY – REVISITED ft.Fefe
6. ANOTHER DAY IN PARADISE
7. I‘VE GOT YOU UNDER MY SKIN
8. PAPIPA
9. PASSENGER
10. YOU GOTTA BE
11. WE WILL ROCK YOU
12. FINAL BOARDING CALL(INTERLUDE)
13. OVER THE HORIZON
14. TRY YOUR WING

曲によってはカーリン・クロッグなどを思い出したりもしたけれど、国内においては、とにもかくにも独特の立ち位置のアルバム。現代若手のジャズ的な るサウンド、アレンジが随所にちりばめられていて、まずは楽しめる。

僕のおすすめは、レディー・ガガのポーカー・フェイスのサルサ・アレンジ版。現代のアレンジシーン、いわばリミックス文化に則ったある種のボーカル 音楽のこたえがここにはあるのだろう。まずは、一聴をおすすめする。

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http://wp.me/pMonj-uI