2010年7月30日金曜日

Capsule : Phony phonic

とてもポップな、キュートなまさに現代のアルバム。

音楽プロデューサーである中田ヤスタカさんと、ボーカルのこしじまとしこさんによる音楽ユニット。作曲や演奏、アレンジ、エンジニアリングなどボー カル以外の全てを担当する中田ヤスタカさん自らが、ジャケットなどのアート・ワークやデザインも手がけるなどトータル・プロデュースを行っている。このア ルバムは彼らの3枚目にあたるもの。

ラウンジ、ボサ・ノヴァ、サンバなどをスタイリッシュに取り入れたかわいらしいサウンドに、女性ヴォーカルのキュートな声が弾け、ドリーミーなおも ちゃ箱的ポップ・ワールドを形成・・・とはCDジャーナルの紹介文。

Phony phonic / capsule
こちらで一部試聴できます

1. phony phonic
2. RGB
3. cosmic tone cooking
4. アイスクリーム
5. weekend in my ROOM
6. life style music
7. swing 54321
8. end of summer
9. idol fancy
10. 反重力旅行

ピチカート的な軽やかさと、特に中田さんならではのリズムセクションのグルーブ感が気持ちよくミクスチャーされていて楽しい。

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2010年7月29日木曜日

普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり

機会あって、建築家:中村好文さんの家造りの本をいくつか読むことになった。これはそのひとつ。あのデザイン研究家・柏木博さんのお宅ということで、どの ようにデザインが感じられる家かと思うと、これがまた自然体の、むしろデザイン的ではない、「いい家」なのです。この種の職業の方は、誰もが悩むことだろ うけれど、テーマのひとつは書庫。結局、彼の場合は予算があわず、当初より小さな書庫となり、本がすべては入らないということになるのだけれど、そのあた りこそが、まさに「顛末」。

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junk FUJIYAMA(ジャンクフジヤマ)~Morning Kiss

いま、一世風靡中のジャンクフジヤマをなんと評したらよいのだろう。

彼を単に、山下達郎のコピー・バンドといってしまうのは、簡単なのだけれど、それ以上の何かをもちろん感じるから困るのだ。うまいコピーというのと はちょっと違っていて、かつてのタモリの4カ国麻雀ではないけれど、それぞれの人、国民性の何かを巧みに抽出し、本人よりも本物風にみせる・・の方向性な のだ。だから、現在の山下達郎よりもっとみんなのイメージにある山下達郎に近いとでもいうべきなのだろうか・・タイムスリップにでもあったような、とても ふしぎな感覚にとらわれる。ポンタさんといい、松原さんといい、バックバンドの力のいれようもすごい。(こちらで試聴できます)

それにしても達郎さんのライブツアーがまもなくはじまるのにあわせてかのように、ランキングいりしてきたこの大物新人・・今後の展開、期待大であ る。


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2010年7月22日木曜日

Clammbon Re-clammbon2

クラムボンの2年ぶりの新作、セルフカバー集です。

clammbon Re-clammbon2


1. Re-Re-シカゴ
2. Re-THE NEW SONG
3. Re-Bass,Bass,Bass
4. Re-意味はない
5. Re-Re-華香るある日
6. Re-090
7. Re-Folklore
8. Re-雨
9. Re-Re-サラウンド
10.Re-メロウトロン
11.Re-アホイ!

CDとDVDとセット。実は、意外といいのが、録音風景のDVD。固定カメラの3~4アングルのカット編集なのだが、ある種の音楽の創造過程が伝 わってきて、生のクラムボンに触れてしまったような、ふしぎな感覚にとらわれる。もちろんきこえてくる音色(きちんとミックス・編集がされている)と映像 の手作りな感じからくる感覚のずれもあるのだが、それもいい(映像の方では、自分の出番まで髪を手でいじっていたり、鉄琴のばちで背中をかいていた り・・)。

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2010年7月20日火曜日

哀しい一週間~断絶への航海(J・P・ホーガン)

この一週間、僕のこころのまわりに訃報があいついだ。

スタッフのひとりの御尊父が急逝された。不条理な気持ちにとらわれた。危篤ときいて、かけつけたスタッフの彼女はまにあわなかった。僕は、お通夜に 向かう飛行機と列車にのりつぎながら、空虚な思いにとらわれた。まるで福永の「死の島」のような、なんともいえぬ、長いこころのおきどころのない時間がそ こにはあった。一年ほど前、お目にかかっているからなおさらなのだろう。元気な姿だけしか想像できないから余計、悲しみが空気のあいだをさまよっているよ うなそんな感じだった。

ジェイムズ・P・ホーガンが亡くなった。ツィッターでMITの石井教授のことばで知った。SF界の巨匠だ。数年前に亡くなったアーサー・C・クラー クと並び、未来世界を描くには、欠かせぬ人だった。十余年前になるだろうか、ホーガン氏を取材で訪ねたことがある。マイアミにほどちかい、ペンサーコーラ という田舎町にのんびりと暮らしていた、いいおじさんだった。かわいい3人のこどもたちと奥さまとそれはそれは素敵な家庭で、取材陣とご家族みんなで食事 をしたのをおぼえている。

僕が彼の作品の中でいちばん気に入っていたのは、「断絶への航海」という作品。原題は、voyage to yesteryear ・・・素晴らしいタイトルだ。未来の惑星を探検隊が訪ねると、そこは人々のこころの中に「疑い」という概念が忘却された、まさに理 想ともいえる国家だった。探検隊員の「市場原理」に基づいた善と悪のバランスで判断する感覚が、善しかない理想国家の国民とのあいだに次第にきしみを生じ させる。一方で、まさに「理想国家」に接した探検隊員自身が、正常な感覚とは何かという葛藤をもつにいたり、自己崩壊する者が続出するスパイラルがはじま る。「理想」を是としながらも、こころのどこかでは、それをすべては真として受け入れることはできない人間のパラドックス。私たち自身のもつ矛盾した感覚 を見事に描きだした未来小説のお手本のような作品だ。この作品について随分と遅くまで語り合ったのが、つい昨日のことのようだ。そのとき、彼と僕がテーブ ルのどの席に座って、どのように話していたか、そんな光景までもがいまでも思い出される。

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http://wp.me/sMonj-hogan

2010年7月15日木曜日

華麗なる実験:向谷実x中西圭三プロジェクト~Twilight Stream

向谷実の現代における見事なる実験。音楽のはじまりから録音、ミックス、配給まで、すべてを中継したという前代未聞のプロジェクト。大切なのは、その可視 化ということだけでなく、できあがった音楽がすばらしい、ということ。
豪華なメンバー・・そして、とても良いできなのだ。

向谷実さんというと、僕自身はは、やはりカシオペアを思い出すのだけれど、その香を少しは残しつつも、それが、いまの、現代の音楽に見事にチューン ナップされているところが、やはり向谷実さんならではのすばらしい腕力なのだろう。

向谷実x中西圭三プロジェクト
こちらで一部試聴できます


1.Twilight Stream
2.21st Love Express


【レ コーディング・メンバー】
向谷実(キーボード)中西圭三(ボーカル)神保彰(ドラムス)鳴瀬喜博(ベース)斉藤英夫(ギター)宮崎隆睦(サック ス)
坂本美雨、DJ TARO、サッシャ、鈴木睦美ストリングス
<ヴァイオリン1>鈴木睦美、外村京子、上保朋子、矢部紀美子、兵頭亜由 子、嶋村由美子
<ヴァイオリン2>山中裕平、上村希子、納富彩歌、浅井眞理
<ビオラ>榎戸崇浩、高須昌緒<チェロ>小原茂、高橋美保 <ハープ>井上麗
<指揮・アレンジ>倉田信雄<Manipulator>堀内靖
<Recoding Engineer>佐藤宏章<Assistant Engineer>渡辺久之
[レコーディングスタジオ]ランドマークスタジオ

実際の実験の詳細はというと・・

それは、Twitterから始まった・・・
みんな歴史の証人だ!

これは、Ustreamを通し楽曲制作を可視化することにより、 著作権・アーティストの権利・インターネット音楽配信の在り方を、考えるプロジェクトです。

2010年4月17日、Ustream配信を行なっている向谷のタイムラインに中西圭三が現れる。
一緒に曲を作り、その様子をUstream配信しようと向谷が提案。中西がその場で快諾。
直接、話しをする事なく、全てのやり取りはUstreamとTwitterで行なわれ、
歴史の証人として、大勢のフォロワーがその様子を見守る。

4月25日、向谷のスタジオで、曲作りが行なわれる。
NETDUETTOを使って、遠隔地からギター電話さんこと斉藤英夫が参加。
作詞は、Twitterのタイムラインから一般公募。
その様子はもちろん全てUstream配信される。

5月5日、2度目の曲制作。
2曲が完成し、一般公募の2人の作詞家もスタジオへ駆けつける。

5月8日、DJ TAROとサッシャがナビゲートする、J-waveのラジオ&Ustream連動番組「Best Hit UST」に、向谷、中西、揃ってゲスト出演。
同じ番組にゲスト出演していた坂本美雨に、プロジェクト参加をその場で快諾される。

6月8~10日、横浜ランドマークスタジオにて、公開レコーディング実施。
BS FUJI及びJUNS協力による、20台以上のカメラを使用したマルチUstream配信は
大きな話題になる。
タイムラインの希望により、予定より1日延長して、トラックダウン、
マスタリングの様子も全て配信。
6月10日、モバイルサイト(鉄音モバイル)にて、マスタリング終了後、
わずか2時間半後に、配信スタート。

6月11日、iTunes Storeで配信スタート!
6月11日深夜、e-onkyo musicにて、24bit/96kHz高品質配信スタート!

6月12日、iTunes シングルチャートランキングで「Twilight Stream」がJ-POP部門で8位を獲得!
7月1日、各パート毎のトラック別配信スタート。
7月11日、DJ TAROによるRemixを収録したアルバム「mmclub 1st/ +2 Remixes by DJ TARO」をiTunes Storeより配信開始。
ITunesランキングJ-POP部門で、最高位5位を記録。

CDというパッケージはなく、i-tuneと24bit/96kHz配信がそれぞれに行われている。それも音楽の可視化と同じくらいすごいこと。現 状パッケージメディアは、わずかなクラシック系のSACDを除くと、基本的にはCDしかない。より上位品質の音源はデータ配信ということになる・・という のがもっぱら語られているところなのだけれど、そうはいってもなかなか実際のブツがないのも真実。

実際には、配信データをピュア・オーディオで再現するためには、新しい仕組みも必要だけれど、その道を切り開いてみせているところも、何とも向谷さ んらしいところなのだろう。

それにしても、録音・ミキシングの直後には発売というのは何とも素晴らしい。音楽にもやはり旬があると思うのだけれど、「採れたて」の味わいはやはり贅沢 な楽しみ。

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2010年7月14日水曜日

CMようこ=KANNO YOKO

これを通常のオリジナルな音楽アルバムと同じ土俵で語っていいのか・・ちょっと違うかもしれませんが、そんなことはどこかにおいといて、素晴らしいアルバ ムです。
菅野よう子さんのCM音楽アルバム集第一弾です(第二弾も発売されていて、そちらも素晴らしいのですが、それは追って・・)。

CMようこ=KANNO YOKO

01.彼100%トレビアン(’04 明治製菓 キシリッシュTV-CMソング)
02.Lion Man(’98 トヨタ ハリアー TV-CMソング)
03.電線にタコが絡まっちゃったらどうするの? (’00 東京電力 TV-CMソング)
04.Silent Star(’06 シャープ携帯電話「静かな光」篇 TV-CMソング)
05.Seeds of Life(’04 コスモ石油 TV-CMソング)
06.walk travel along(’06 トンボ鉛筆 TV-CMソング)
07.Exaelitus(’06 LEXUS LS460 New World篇 TV-CMソング)
08.チヤホヤされたい女 (’03 KDDI DION TV-CMソング)
09.Don’t Spend MONEY! MONEY! (’00 プロバイダーゼロ TV-CMソング)
10.Dear Blue(’06 映画「好きだ!」テーマソング)
11.Long Goodbye(’07 シチズンホールディングス TV-CMソング)
12.ママ新発売!(’01 TVドラマ「世にも奇妙な物語」オープニング)
13.MAGICSWEETS(’02 資生堂ピエヌ TV-CMソング)
14.Melody(’06 日立企業広告「つくろう。」TV-CMソング)
15.em outro lugar「どこかよそで」
(’05 日本テレコム株式会社[現ソフトバンクテレコム株式会社]TV-CMソング)
16.ビバこばら(’99 ファミリーマートパニーノ TV-CMソング)
17.From Metropolis(’04 東京地下鉄株式会社[東京メトロ] TV-CMソング)
18.Melty Kiss(’00 明治製菓メルティキッス TV-CM ソング)
19.Beautiful Memories(’05 シャープ アクオス TV-CMソング)
20.Family Affair(’03 マスターカード・ワールドワイド TV-CMソング)
21.ゆうじCMバージョン(’99 サントリー ビタミンウォーター TV-CMソング)
22.MAGICSWEETS -Masao Nisugi Remix-
23.チョコと勇気 (’04 チロルチョコ TV-CMソング)
24.Living In Future(’06 マイクロソフト TV-CMソング)
25.Glass Shoes(’04AGC旭硝子「硝子のストーリー」 TV-CMソング)


このアルバムを聴くと、この音楽も、あの音楽も、これもか・・というほど、菅野さんが、CM音楽に関わっていらしたことがわかります。そして、それぞれ が、風合いといい、メッセージ性、音楽性ともに満たしていて、なるほど・・と思わさせられるのです。

あらためてプロの仕事だと感じさせられるのは、その空気感かもしれません。なんやかんやいっても、TVCMで流されるのは、日本の商品。この国の風 土、この空気の中ではぐくまれた商品であり、それは、何か極端を好まない微妙な立ち位置であることが多いのですね、きっと・・商品のもつ空気を、曖昧だけ れどその存在を心地よく主張して成立させる・・・その巧みさがとにもかくにもプロなのです。


タワーレコードでつけてあった一言オススメは・・次のように。

ついについに出ました。菅野よう子のCM音楽集!!膨大なCM音楽をクリエイトしている事実は周知ながら、CDで聴けな かった、伝説の音源が、キュートなパッケージでCD化!!映画「ハチミツとクローバー」の監督でもある菅野よう子様のCM仕事仲間の高田雅博監督のプロ デュースによるデザイン、そして、サウンドも、お茶目でキュートで時々ノスタルジー/少女趣味という、まさに菅野ワールド大全開!!自身の歌も、かなり聴 けている模様。そして、録音に、何気に畠山美由紀、CHARA、ORIGA、イノトモ、そして坂本真綾などが参加している、というのもさすがのすごい所。 まだまだ、これは氷山の超一角なのですが、ファンならずとも、ドリーミーなサウンド好きにはお薦め!!というCM音楽なんだけど、ファンタジー!



つづきはこちら↓
http://wp.me/pMonj-k8