2010年7月15日木曜日

華麗なる実験:向谷実x中西圭三プロジェクト~Twilight Stream

向谷実の現代における見事なる実験。音楽のはじまりから録音、ミックス、配給まで、すべてを中継したという前代未聞のプロジェクト。大切なのは、その可視 化ということだけでなく、できあがった音楽がすばらしい、ということ。
豪華なメンバー・・そして、とても良いできなのだ。

向谷実さんというと、僕自身はは、やはりカシオペアを思い出すのだけれど、その香を少しは残しつつも、それが、いまの、現代の音楽に見事にチューン ナップされているところが、やはり向谷実さんならではのすばらしい腕力なのだろう。

向谷実x中西圭三プロジェクト
こちらで一部試聴できます


1.Twilight Stream
2.21st Love Express


【レ コーディング・メンバー】
向谷実(キーボード)中西圭三(ボーカル)神保彰(ドラムス)鳴瀬喜博(ベース)斉藤英夫(ギター)宮崎隆睦(サック ス)
坂本美雨、DJ TARO、サッシャ、鈴木睦美ストリングス
<ヴァイオリン1>鈴木睦美、外村京子、上保朋子、矢部紀美子、兵頭亜由 子、嶋村由美子
<ヴァイオリン2>山中裕平、上村希子、納富彩歌、浅井眞理
<ビオラ>榎戸崇浩、高須昌緒<チェロ>小原茂、高橋美保 <ハープ>井上麗
<指揮・アレンジ>倉田信雄<Manipulator>堀内靖
<Recoding Engineer>佐藤宏章<Assistant Engineer>渡辺久之
[レコーディングスタジオ]ランドマークスタジオ

実際の実験の詳細はというと・・

それは、Twitterから始まった・・・
みんな歴史の証人だ!

これは、Ustreamを通し楽曲制作を可視化することにより、 著作権・アーティストの権利・インターネット音楽配信の在り方を、考えるプロジェクトです。

2010年4月17日、Ustream配信を行なっている向谷のタイムラインに中西圭三が現れる。
一緒に曲を作り、その様子をUstream配信しようと向谷が提案。中西がその場で快諾。
直接、話しをする事なく、全てのやり取りはUstreamとTwitterで行なわれ、
歴史の証人として、大勢のフォロワーがその様子を見守る。

4月25日、向谷のスタジオで、曲作りが行なわれる。
NETDUETTOを使って、遠隔地からギター電話さんこと斉藤英夫が参加。
作詞は、Twitterのタイムラインから一般公募。
その様子はもちろん全てUstream配信される。

5月5日、2度目の曲制作。
2曲が完成し、一般公募の2人の作詞家もスタジオへ駆けつける。

5月8日、DJ TAROとサッシャがナビゲートする、J-waveのラジオ&Ustream連動番組「Best Hit UST」に、向谷、中西、揃ってゲスト出演。
同じ番組にゲスト出演していた坂本美雨に、プロジェクト参加をその場で快諾される。

6月8~10日、横浜ランドマークスタジオにて、公開レコーディング実施。
BS FUJI及びJUNS協力による、20台以上のカメラを使用したマルチUstream配信は
大きな話題になる。
タイムラインの希望により、予定より1日延長して、トラックダウン、
マスタリングの様子も全て配信。
6月10日、モバイルサイト(鉄音モバイル)にて、マスタリング終了後、
わずか2時間半後に、配信スタート。

6月11日、iTunes Storeで配信スタート!
6月11日深夜、e-onkyo musicにて、24bit/96kHz高品質配信スタート!

6月12日、iTunes シングルチャートランキングで「Twilight Stream」がJ-POP部門で8位を獲得!
7月1日、各パート毎のトラック別配信スタート。
7月11日、DJ TAROによるRemixを収録したアルバム「mmclub 1st/ +2 Remixes by DJ TARO」をiTunes Storeより配信開始。
ITunesランキングJ-POP部門で、最高位5位を記録。

CDというパッケージはなく、i-tuneと24bit/96kHz配信がそれぞれに行われている。それも音楽の可視化と同じくらいすごいこと。現 状パッケージメディアは、わずかなクラシック系のSACDを除くと、基本的にはCDしかない。より上位品質の音源はデータ配信ということになる・・という のがもっぱら語られているところなのだけれど、そうはいってもなかなか実際のブツがないのも真実。

実際には、配信データをピュア・オーディオで再現するためには、新しい仕組みも必要だけれど、その道を切り開いてみせているところも、何とも向谷さ んらしいところなのだろう。

それにしても、録音・ミキシングの直後には発売というのは何とも素晴らしい。音楽にもやはり旬があると思うのだけれど、「採れたて」の味わいはやはり贅沢 な楽しみ。

つづきはこちら↓
http://wp.me/pMonj-kc

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