2010年7月30日金曜日

Capsule : Phony phonic

とてもポップな、キュートなまさに現代のアルバム。

音楽プロデューサーである中田ヤスタカさんと、ボーカルのこしじまとしこさんによる音楽ユニット。作曲や演奏、アレンジ、エンジニアリングなどボー カル以外の全てを担当する中田ヤスタカさん自らが、ジャケットなどのアート・ワークやデザインも手がけるなどトータル・プロデュースを行っている。このア ルバムは彼らの3枚目にあたるもの。

ラウンジ、ボサ・ノヴァ、サンバなどをスタイリッシュに取り入れたかわいらしいサウンドに、女性ヴォーカルのキュートな声が弾け、ドリーミーなおも ちゃ箱的ポップ・ワールドを形成・・・とはCDジャーナルの紹介文。

Phony phonic / capsule
こちらで一部試聴できます

1. phony phonic
2. RGB
3. cosmic tone cooking
4. アイスクリーム
5. weekend in my ROOM
6. life style music
7. swing 54321
8. end of summer
9. idol fancy
10. 反重力旅行

ピチカート的な軽やかさと、特に中田さんならではのリズムセクションのグルーブ感が気持ちよくミクスチャーされていて楽しい。

つづきはこちら↓
http://wp.me/pMonj-kH

2010年7月29日木曜日

普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり

機会あって、建築家:中村好文さんの家造りの本をいくつか読むことになった。これはそのひとつ。あのデザイン研究家・柏木博さんのお宅ということで、どの ようにデザインが感じられる家かと思うと、これがまた自然体の、むしろデザイン的ではない、「いい家」なのです。この種の職業の方は、誰もが悩むことだろ うけれど、テーマのひとつは書庫。結局、彼の場合は予算があわず、当初より小さな書庫となり、本がすべては入らないということになるのだけれど、そのあた りこそが、まさに「顛末」。

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http://bit.ly/a4fs2q

junk FUJIYAMA(ジャンクフジヤマ)~Morning Kiss

いま、一世風靡中のジャンクフジヤマをなんと評したらよいのだろう。

彼を単に、山下達郎のコピー・バンドといってしまうのは、簡単なのだけれど、それ以上の何かをもちろん感じるから困るのだ。うまいコピーというのと はちょっと違っていて、かつてのタモリの4カ国麻雀ではないけれど、それぞれの人、国民性の何かを巧みに抽出し、本人よりも本物風にみせる・・の方向性な のだ。だから、現在の山下達郎よりもっとみんなのイメージにある山下達郎に近いとでもいうべきなのだろうか・・タイムスリップにでもあったような、とても ふしぎな感覚にとらわれる。ポンタさんといい、松原さんといい、バックバンドの力のいれようもすごい。(こちらで試聴できます)

それにしても達郎さんのライブツアーがまもなくはじまるのにあわせてかのように、ランキングいりしてきたこの大物新人・・今後の展開、期待大であ る。


つづきはこちら↓
http://wp.me/pMonj-kw

2010年7月22日木曜日

Clammbon Re-clammbon2

クラムボンの2年ぶりの新作、セルフカバー集です。

clammbon Re-clammbon2


1. Re-Re-シカゴ
2. Re-THE NEW SONG
3. Re-Bass,Bass,Bass
4. Re-意味はない
5. Re-Re-華香るある日
6. Re-090
7. Re-Folklore
8. Re-雨
9. Re-Re-サラウンド
10.Re-メロウトロン
11.Re-アホイ!

CDとDVDとセット。実は、意外といいのが、録音風景のDVD。固定カメラの3~4アングルのカット編集なのだが、ある種の音楽の創造過程が伝 わってきて、生のクラムボンに触れてしまったような、ふしぎな感覚にとらわれる。もちろんきこえてくる音色(きちんとミックス・編集がされている)と映像 の手作りな感じからくる感覚のずれもあるのだが、それもいい(映像の方では、自分の出番まで髪を手でいじっていたり、鉄琴のばちで背中をかいていた り・・)。

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2010年7月20日火曜日

哀しい一週間~断絶への航海(J・P・ホーガン)

この一週間、僕のこころのまわりに訃報があいついだ。

スタッフのひとりの御尊父が急逝された。不条理な気持ちにとらわれた。危篤ときいて、かけつけたスタッフの彼女はまにあわなかった。僕は、お通夜に 向かう飛行機と列車にのりつぎながら、空虚な思いにとらわれた。まるで福永の「死の島」のような、なんともいえぬ、長いこころのおきどころのない時間がそ こにはあった。一年ほど前、お目にかかっているからなおさらなのだろう。元気な姿だけしか想像できないから余計、悲しみが空気のあいだをさまよっているよ うなそんな感じだった。

ジェイムズ・P・ホーガンが亡くなった。ツィッターでMITの石井教授のことばで知った。SF界の巨匠だ。数年前に亡くなったアーサー・C・クラー クと並び、未来世界を描くには、欠かせぬ人だった。十余年前になるだろうか、ホーガン氏を取材で訪ねたことがある。マイアミにほどちかい、ペンサーコーラ という田舎町にのんびりと暮らしていた、いいおじさんだった。かわいい3人のこどもたちと奥さまとそれはそれは素敵な家庭で、取材陣とご家族みんなで食事 をしたのをおぼえている。

僕が彼の作品の中でいちばん気に入っていたのは、「断絶への航海」という作品。原題は、voyage to yesteryear ・・・素晴らしいタイトルだ。未来の惑星を探検隊が訪ねると、そこは人々のこころの中に「疑い」という概念が忘却された、まさに理 想ともいえる国家だった。探検隊員の「市場原理」に基づいた善と悪のバランスで判断する感覚が、善しかない理想国家の国民とのあいだに次第にきしみを生じ させる。一方で、まさに「理想国家」に接した探検隊員自身が、正常な感覚とは何かという葛藤をもつにいたり、自己崩壊する者が続出するスパイラルがはじま る。「理想」を是としながらも、こころのどこかでは、それをすべては真として受け入れることはできない人間のパラドックス。私たち自身のもつ矛盾した感覚 を見事に描きだした未来小説のお手本のような作品だ。この作品について随分と遅くまで語り合ったのが、つい昨日のことのようだ。そのとき、彼と僕がテーブ ルのどの席に座って、どのように話していたか、そんな光景までもがいまでも思い出される。

つづきはこちら↓
http://wp.me/sMonj-hogan

2010年7月15日木曜日

華麗なる実験:向谷実x中西圭三プロジェクト~Twilight Stream

向谷実の現代における見事なる実験。音楽のはじまりから録音、ミックス、配給まで、すべてを中継したという前代未聞のプロジェクト。大切なのは、その可視 化ということだけでなく、できあがった音楽がすばらしい、ということ。
豪華なメンバー・・そして、とても良いできなのだ。

向谷実さんというと、僕自身はは、やはりカシオペアを思い出すのだけれど、その香を少しは残しつつも、それが、いまの、現代の音楽に見事にチューン ナップされているところが、やはり向谷実さんならではのすばらしい腕力なのだろう。

向谷実x中西圭三プロジェクト
こちらで一部試聴できます


1.Twilight Stream
2.21st Love Express


【レ コーディング・メンバー】
向谷実(キーボード)中西圭三(ボーカル)神保彰(ドラムス)鳴瀬喜博(ベース)斉藤英夫(ギター)宮崎隆睦(サック ス)
坂本美雨、DJ TARO、サッシャ、鈴木睦美ストリングス
<ヴァイオリン1>鈴木睦美、外村京子、上保朋子、矢部紀美子、兵頭亜由 子、嶋村由美子
<ヴァイオリン2>山中裕平、上村希子、納富彩歌、浅井眞理
<ビオラ>榎戸崇浩、高須昌緒<チェロ>小原茂、高橋美保 <ハープ>井上麗
<指揮・アレンジ>倉田信雄<Manipulator>堀内靖
<Recoding Engineer>佐藤宏章<Assistant Engineer>渡辺久之
[レコーディングスタジオ]ランドマークスタジオ

実際の実験の詳細はというと・・

それは、Twitterから始まった・・・
みんな歴史の証人だ!

これは、Ustreamを通し楽曲制作を可視化することにより、 著作権・アーティストの権利・インターネット音楽配信の在り方を、考えるプロジェクトです。

2010年4月17日、Ustream配信を行なっている向谷のタイムラインに中西圭三が現れる。
一緒に曲を作り、その様子をUstream配信しようと向谷が提案。中西がその場で快諾。
直接、話しをする事なく、全てのやり取りはUstreamとTwitterで行なわれ、
歴史の証人として、大勢のフォロワーがその様子を見守る。

4月25日、向谷のスタジオで、曲作りが行なわれる。
NETDUETTOを使って、遠隔地からギター電話さんこと斉藤英夫が参加。
作詞は、Twitterのタイムラインから一般公募。
その様子はもちろん全てUstream配信される。

5月5日、2度目の曲制作。
2曲が完成し、一般公募の2人の作詞家もスタジオへ駆けつける。

5月8日、DJ TAROとサッシャがナビゲートする、J-waveのラジオ&Ustream連動番組「Best Hit UST」に、向谷、中西、揃ってゲスト出演。
同じ番組にゲスト出演していた坂本美雨に、プロジェクト参加をその場で快諾される。

6月8~10日、横浜ランドマークスタジオにて、公開レコーディング実施。
BS FUJI及びJUNS協力による、20台以上のカメラを使用したマルチUstream配信は
大きな話題になる。
タイムラインの希望により、予定より1日延長して、トラックダウン、
マスタリングの様子も全て配信。
6月10日、モバイルサイト(鉄音モバイル)にて、マスタリング終了後、
わずか2時間半後に、配信スタート。

6月11日、iTunes Storeで配信スタート!
6月11日深夜、e-onkyo musicにて、24bit/96kHz高品質配信スタート!

6月12日、iTunes シングルチャートランキングで「Twilight Stream」がJ-POP部門で8位を獲得!
7月1日、各パート毎のトラック別配信スタート。
7月11日、DJ TAROによるRemixを収録したアルバム「mmclub 1st/ +2 Remixes by DJ TARO」をiTunes Storeより配信開始。
ITunesランキングJ-POP部門で、最高位5位を記録。

CDというパッケージはなく、i-tuneと24bit/96kHz配信がそれぞれに行われている。それも音楽の可視化と同じくらいすごいこと。現 状パッケージメディアは、わずかなクラシック系のSACDを除くと、基本的にはCDしかない。より上位品質の音源はデータ配信ということになる・・という のがもっぱら語られているところなのだけれど、そうはいってもなかなか実際のブツがないのも真実。

実際には、配信データをピュア・オーディオで再現するためには、新しい仕組みも必要だけれど、その道を切り開いてみせているところも、何とも向谷さ んらしいところなのだろう。

それにしても、録音・ミキシングの直後には発売というのは何とも素晴らしい。音楽にもやはり旬があると思うのだけれど、「採れたて」の味わいはやはり贅沢 な楽しみ。

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http://wp.me/pMonj-kc

2010年7月14日水曜日

CMようこ=KANNO YOKO

これを通常のオリジナルな音楽アルバムと同じ土俵で語っていいのか・・ちょっと違うかもしれませんが、そんなことはどこかにおいといて、素晴らしいアルバ ムです。
菅野よう子さんのCM音楽アルバム集第一弾です(第二弾も発売されていて、そちらも素晴らしいのですが、それは追って・・)。

CMようこ=KANNO YOKO

01.彼100%トレビアン(’04 明治製菓 キシリッシュTV-CMソング)
02.Lion Man(’98 トヨタ ハリアー TV-CMソング)
03.電線にタコが絡まっちゃったらどうするの? (’00 東京電力 TV-CMソング)
04.Silent Star(’06 シャープ携帯電話「静かな光」篇 TV-CMソング)
05.Seeds of Life(’04 コスモ石油 TV-CMソング)
06.walk travel along(’06 トンボ鉛筆 TV-CMソング)
07.Exaelitus(’06 LEXUS LS460 New World篇 TV-CMソング)
08.チヤホヤされたい女 (’03 KDDI DION TV-CMソング)
09.Don’t Spend MONEY! MONEY! (’00 プロバイダーゼロ TV-CMソング)
10.Dear Blue(’06 映画「好きだ!」テーマソング)
11.Long Goodbye(’07 シチズンホールディングス TV-CMソング)
12.ママ新発売!(’01 TVドラマ「世にも奇妙な物語」オープニング)
13.MAGICSWEETS(’02 資生堂ピエヌ TV-CMソング)
14.Melody(’06 日立企業広告「つくろう。」TV-CMソング)
15.em outro lugar「どこかよそで」
(’05 日本テレコム株式会社[現ソフトバンクテレコム株式会社]TV-CMソング)
16.ビバこばら(’99 ファミリーマートパニーノ TV-CMソング)
17.From Metropolis(’04 東京地下鉄株式会社[東京メトロ] TV-CMソング)
18.Melty Kiss(’00 明治製菓メルティキッス TV-CM ソング)
19.Beautiful Memories(’05 シャープ アクオス TV-CMソング)
20.Family Affair(’03 マスターカード・ワールドワイド TV-CMソング)
21.ゆうじCMバージョン(’99 サントリー ビタミンウォーター TV-CMソング)
22.MAGICSWEETS -Masao Nisugi Remix-
23.チョコと勇気 (’04 チロルチョコ TV-CMソング)
24.Living In Future(’06 マイクロソフト TV-CMソング)
25.Glass Shoes(’04AGC旭硝子「硝子のストーリー」 TV-CMソング)


このアルバムを聴くと、この音楽も、あの音楽も、これもか・・というほど、菅野さんが、CM音楽に関わっていらしたことがわかります。そして、それぞれ が、風合いといい、メッセージ性、音楽性ともに満たしていて、なるほど・・と思わさせられるのです。

あらためてプロの仕事だと感じさせられるのは、その空気感かもしれません。なんやかんやいっても、TVCMで流されるのは、日本の商品。この国の風 土、この空気の中ではぐくまれた商品であり、それは、何か極端を好まない微妙な立ち位置であることが多いのですね、きっと・・商品のもつ空気を、曖昧だけ れどその存在を心地よく主張して成立させる・・・その巧みさがとにもかくにもプロなのです。


タワーレコードでつけてあった一言オススメは・・次のように。

ついについに出ました。菅野よう子のCM音楽集!!膨大なCM音楽をクリエイトしている事実は周知ながら、CDで聴けな かった、伝説の音源が、キュートなパッケージでCD化!!映画「ハチミツとクローバー」の監督でもある菅野よう子様のCM仕事仲間の高田雅博監督のプロ デュースによるデザイン、そして、サウンドも、お茶目でキュートで時々ノスタルジー/少女趣味という、まさに菅野ワールド大全開!!自身の歌も、かなり聴 けている模様。そして、録音に、何気に畠山美由紀、CHARA、ORIGA、イノトモ、そして坂本真綾などが参加している、というのもさすがのすごい所。 まだまだ、これは氷山の超一角なのですが、ファンならずとも、ドリーミーなサウンド好きにはお薦め!!というCM音楽なんだけど、ファンタジー!



つづきはこちら↓
http://wp.me/pMonj-k8

2010年7月7日水曜日

マタ逢ウ日マデ2010~冨田流~ RIP SLYME

これは、すごい。
冨田恵一さんのサウンドが爆裂なのだけれど、素晴らしいアレンジ。日本音楽シーンの層の厚さをまさに感じさせる出来。

ストリングスとブラスのバランスが見事。そして、このテンポとグルーブ感が、ある時代の出来のよいフュージョンというか、サウンドトラックをさらに いまの時代にあわせてブラッシュアップしたとでもいうのがよいのだろうか・・とにかく、これは聴いていただくしかない。

マタ逢ウ日マデ2010~冨田流
RIP SLYME


1. マタ逢ウ日マデ2010~冨田 流~
2. トゥナイト

アマゾンにおける紹介は・・
内容紹介
RIP SLYMEにとって初の試み、かつ進化系のNEWシングル盤!
2000年11月にプレ・メジャー・シングルとして発売された『マタ逢 ウ日マデ』が、10年の時を経て生まれ変わる!
新旧のRIPファン誰をも唸らす、名曲が新時代の鐘を鳴らす・・・

2000年に 『マタ逢ウ日マデ』でプレ・メジャー・デビューして今年で10年を迎えるRIP SLYMEの10th Anniversaryをスタートさせる1枚!プ ロデュース、アレンジに冨田恵一氏を迎え、上品且つ、現代版テイストに完全リメイク。カップリングには、夏の予感を感じさせる、COOLなトラッ クにのせたナンバーを用意。RIP SLYME約1年4ヶ月ぶりのシングル盤。

冨田ラボ名義でも知られるアレンジャーの冨田恵一さん・・ご存じの方も多い方思うが、wikiでひいてみると次のように・・。
来歴
大学在学中よりミュージシャンとしての活動を開始する。当時はコンサートのバックバンドでのギタリストとしての活動が中心であった。

1988 年にユニット「KEDGE」名義にてアルバム『COMPLETE SAMPLES』を発表。以後、作編曲家として活動し、遊佐未森等を手がける傍ら、テレビドラマ等の劇伴作家としても活動する。

1997 年にプロデュースを手がけたキリンジが音楽業界を中心に注目を集める。さらに2000年にはMISIAのプロデュースを手がけ、彼女の最大のヒット曲とな る「Everything」をプロデュース。美しく重厚なストリングスアレンジが注目を集める。

2001 年には中島美嘉のデビューシングル「STARS」をプロデュースし大ヒット。以後、bird・松任谷由実・平井堅・Crystal Kay・AI・BONNIE PINK 等、数多くのアーティストのプロデュースを手がけている。

2003 年、自身のセルフプロジェクト「冨田ラボ」(Tomita Lab)として東芝EMIからアルバム『Shipbuilding』を発表。フィーチャリング・ボーカリストに松任谷由実・畠山美由紀・ハナレグミ・キリ ンジ・Saigenji・birdを起用し、音楽業界内の高い評価を得るのみでなく、音楽プロデューサーの企画アルバムとしては異例の好セールスを記録す る。

2005 年、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに移籍。「Like A Queen feat. SOULHEAD」、「アタタカイ雨 feat. 田中拡邦 (MAMALAID RAG)」、「ずっと読みかけの夏 feat. CHEMISTRY」と立て続けに3枚のシングルをリリース。

2006 年、先行シングル3曲を含むセカンドアルバム『Shiplaunching』を発表。冨田ラボとしては初となるライブ「Tomita Lab Concert」をSHIBUYA-AXにて開催。大貫妙子・キリンジ・CHEMISTRY・Saigenji・SOULHEAD・高橋幸宏・田中拡邦・ 畠山美由紀・ハナレグミ・山本領平等、2枚のアルバムに参加したアーティストをゲスト・ボーカルに、さらにバック・バンドには金原千恵子ストリングス・山 本拓夫・村田陽一・三沢またろう等、日本を代表するスタジオ・ミュージシャンを迎え大きな話題となった。

2009 年、rhythm zoneへ移籍。「Etoile(エトワール)feat. キリンジ / Corps de ballet(コール・ド)」、「パラレル feat. 秦 基博」と2枚のシングルをリリース。

2010 年、”Shipシリーズ3部作”の完結編となるサードアルバム『Shipahead』を発表。フィーチャリング・ボーカリストに佐野元春・一十三十一・秦 基博・安藤裕子・CHEMISTRY・キリンジ・吉田美奈子を迎えた。

人物

ギター、ベース、キーボードをこなすマルチプレイヤーであり、その技量はどれもきわめて高い。また、ドラムはオリジナルのサンプリング音源を使用し た打ち込みであるが、アレンジ・音色等、ほとんど生のドラムに聴こえる。

作曲、編曲、レコーディングはもとより、ミックスダウンまで、作業のほとんどをプライベートスタジオの「Tomita Lab Studio」で行う。自らコーラスを行うこともある。

プロデューサーとしての活動を開始した1990年代半ば以降、ライブのステージに立つことはほとんどないが、初期キリンジのコンサートでベースを、 2006年の「Tomita Lab Concert」でギターとキーボードを、2007年のMTVジャパン主催のイベント「MTV Cool Christmas 2007」で秦基博のスペシャルゲストとしてピアノを、それぞれ演奏する姿を披露している。

美しく重厚なストリングスを用いたバラードのヒット曲が多いが、自他ともに認めるジャズ・ロックマニアでもあり、その幅広い音楽性から音楽業界内の ファンも多い。

マイケル・ブレッカーを敬愛しており、2007年に彼が永眠した際には、自身のラジオ番組で追悼特集を行った。

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http://wp.me/pMonj-k3

2010年7月6日火曜日

大学のブランディング

さまざまな大学で、いろいろなブランディングプロジェクトが試みられています。いまなぜ、ブランディングか・・という意見もあるかもしれませんが、 大学全入時代を迎えた現在、各大学が、それぞれの未来と経営について考える時期になっているということもあるのだろうと思われます。

ところで、一口に大学のブランディングといってもその端緒もいろいろあるようです。いくつかを紹介してみましょう・・

(1)明治学院大学
佐藤可士和氏を迎え2004年から2008年にかけてロゴ マークの刷新ほか、さまざまな取り組みが行われたようです。長いけれど、引用してみます。

「明治学院大学ブランディングプロジェクト」は、明治学院大学と社会の関係を深めるためのシステムであり、大学の知名度を あげることだけを目的とする、いわゆるPR活動とは一線を画します。

通常「ブランド」とは、一種の商品イメージのことであり、消費財やサービスを提供する企業とそれを需要する消費者の間に生まれる概念です。 大学も、基本的には、教育という”サービス”を、学生という”消費者”に提供していますから、各大学には社会的に共有されるブランドイメージが存在しま す。しかし、「商品一般のブランド」と「大学のブランド」には決定的な違いがあります。

「大学のブランド」の場合、サービスを提供する大学と需要する学生の関係のなかだけでブランドが成立するのではありません。社会というモメントも考 慮しなければなりません。なぜなら、大学の使命は、研究と教育を通じた社会貢献にあるからです。つまり、大学のブランディングでは、「その大学はどんな社 会貢献ができるのか?」という観点から、他大学との差別化を図ることがポイントになってきます。ほかの大学にない、その大学にしかできない社会貢 献。それをいかに世の中に伝えるかは、各大学にとって重要な課題です。そこがきちんと世の中に対してアピールできている大学は、「ブランド力」があると言 えるでしょう。

大学のブランディングにとってもっとも重要な契機はアイデンティティ (関係者によって共有され関係者の心を一つに結ぶ役割を果たすもの) です。それがなければ、大学は社会に存在感を示すことはできません。明治学院大学のアイデンティティは、1859年に来日して33年間にわたって日本と日 本人のために尽くした、本学の創設者であるヘボン (James Curtis Hepburn) の生涯を貫く信念に求めることができます。それは、新約聖書にある言葉「Do for others what you want them to do for you (人にしてもらいたいと思うことはなんでも、あなた方も人にしなさい) 」そのものでした。

“Do for Others”こそが、明治学院大学の学生、教職員、保証人、卒業生の心をひとつにで きるアイデンティティの役割を担うことができるのです。ですから、明治学院大学は”Do for Others”を教育理念として掲げています。

ところで、教育理念も、学生、保証人、そして卒業生という大学関係者自身がそれを自覚しなければ意味がありません。”Do for Others”をまず学内関係者のあいだに浸透させていく仕組みが必要でした。そのために生まれたのが、MGのロゴとイエローのスクールカラーでした。こ れをデザインしたのは、アートディレクターの佐藤可士和氏です。佐藤氏は、”Do for Others”という教育理念にふさわしいロゴをデザインし、カラーを選びました。

明治学院大学の学生は、白金校舎のパレットゾーンに掲げられている大きな垂れ幕やレストランのトレー、学生証や学生手帳など、学内のさまざまな場面 で、MGのロゴとイエローを目にしています。日々それらに触れる中で、”Do for Others”というメッセージに接しています。このようなプロセスをへて、いまやこの教育理念は学内の隅々まで浸透するようになりました。

学内だけでなく、同時に社会に対しても積極的に”Do for Others”というメッセージをロゴとスクールカラーに託して発信しています。明治学院大学がいま、教育の分野でおこなっている社会 貢献を、広告やウェブサイト等でアピールしようとしても、現代の情報洪水の中ではなかなか社会に受け入れてもらえません。しかし、このロゴとスクールカ ラーに”アイコン”の役割を果たしてもらえれば、明治学院大学の情報は社会に容易に受け入れてもらえるようになります。

まるで”アイコン”をクリックするように、明治学院大学 (Do for Others) にコンタクトできる仕組みが明治学院大学ブランディングプロジェクトです。この仕組みによって多くの人びとに明治学院大学の社会貢献を知ってもらうことが できるようになります。したがって、明治学院大学の社会的な存在感も高まります。ひとたびこのような水準に到達すると、社会は明治学院大学を意識し、明治 学院大学は社会を意識するという循環的な関係が生まれます。ブランディングプロジェクトは、明治学院大学の社会の関係を深めるシステムの構築を目差してい ます。

佐藤可士和氏がどのような方針で関わることになったのかは触れられていませんが、大学の社会的存在感という意識をイエローのスクールカラーに集約し ていく・・ということ方針を強く訴えておられるていることが伝わってきます。いわゆるCIとしてのブランディングの一例といえるかもしれません。大学のポ スターが一時、渋谷駅に貼られていたのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
(2)筑波大学

筑波大学は、今年から一倉宏さんの協力の下に、新しいブランディングをはじめています。

TSUKUBA BRANDING PROJECT

TSUKUBA BRANDING PROJECTでは,スローガン“IMAGINE THE FUTURE.”を学内外に発信するとともに,メッセージソング“IMAGINE THE FUTURE”の制作に取り掛かります。
この歌は,学 生,教職員,卒業生など筑波大学の関係者の参加によって完成を目指します。
歌い手,コーラス,演奏者を募集します。
CD,ポスター,映像 の制作にも参加,協力してください。

このプロジェクトにあたって,学内のワークショップ等も開催予定です。
2011年春に は,CDリリース,マスコミ発表を予定しています。
その売上益は,筑波大学基金“TSUKUBA FUTURESHIP”への寄付とします。

IMAGINE THE FUTURE.

筑波大学は 「新構想大学」と呼ばれ,「開かれた大学」を開学の理念として生まれました。旧来の大学のありかたを反省し,「学際」そして「国際」化への「改革」を掲げ た,原点もアイデンティティもここにあります。その後の時代の流れをみれば,この理念の予見したものが,いかに先進的であったかがわかります。学際化,リ ベラルアーツ教育,産業と学問の連携,国際交流,留学生の受け入れなど,ことごとく時代の求めるところとなってきました。私たちは,この理念の先進性,先 見性を誇りに思うべきです。
あえていうならば,私たちは「伝統校」「名門校」の称号よりも,新しい,開かれた「先端校」「先進校」の理念を選んだのです。東京高等師範,東京教育大学 という伝統の誇りはいまでも私たちの内にありますが,東京を離れ筑波に地を得たとき,誓ったものは新しい「改革」と「挑戦」の理念でした。「筑波」とは地 名ではなく,その理念の代名詞と思うべきです。改革者は改革をやめず,開拓者は開拓をやめません。つねに,開かれてあること。みずからの改革をつづけ,時 代の矢印となること。筑波大学が目指すナンバーワン,オンリーワンとは,最も「未来志向」の大学であること,ではないでしょうか。世界と未来に向いた TSUKUBA CITYの中枢として。医学・体育・芸術もあり,肉体性と感性の領域まで含む人間理解と人材育成を目指す,真の意味での総合大学=UNIVERSITYと して。
筑波大学とは「未来へのフロントランナー」である,と,あらためて確認して,この新しい伝統のバトンを,絶えることなくリレーしていただきたいと思いま す。

筑波大学というものにおける「FUTURE」「未来」というメッセージが、一倉さんのことばを通じて強く伝わってきます。

一倉さんのメッセージの動画メッセージもありました。

「わたしたち卒業生は、筑波を去っても、ときどきTSUKUBAの夢を見ます」・・卒業生からのこういうことばを聴くと、他者であってもじーんとき ます。説得力があり、うらやましく感じます(それにしてもかっこいい白いイスですね)。
さて、もうひとつ、これは、ブランディングとは銘打っていませんが、非常に強いメッセージを感じたので、入学式の式辞をひとつご紹介しましょう。東洋英和女学院です。

入学式

新入生の皆さん、ご入学おめでとう。ご家族の方々もさぞかしお喜びのことと拝察いたします。受験生活を終わって、新しい大学での生活が始まろうとし ているこのとき、あれもしたい、これもしたい、と希望に胸を膨らませておられることでしょう。実はかくいう私も、この大学では新入生です。みなさんと一緒 に、大学の学風を学びながら馴染んでいきたいと思っています。ただ私の半世紀に亘る長い大学生活のなかで得た一つの経験を、この大学での最初の日に、皆さ んにお届けしたいと思います。

それは、こういうことです。色々な大学で、入学試験のときの成績と、四年間の学生生活を終わって卒業していくときの成績とが、どのように関わりがあ るか、調べてきました。ほとんど例外なく、両者の間には際立った関係はないことが判っています。つまり、入学試験の成績がとても良くても、卒業のときはさ ほどではないことも珍しくないし、入学試験の成績があまり優れていなくても、卒業のときは抜群な成績を収める例も多いのです。ところが、大学一年生の終わ り、つまり大学へ入って最初の一年が終わったときの成績と、卒業するときの成績の間には、かなり濃厚な相関関係があることが判っています。もちろん学業の 成績だけが、大学生活のすべてでないことは、申すまでもないでしょう。ただ、ここで判って欲しい大切な点は、大学へ入って過ごす最初の一年が、皆さんのそ の後の大学での生活にかなり大きな影響を持っている、ということです。その意味で、これから始まる一年という歳月を、特に大事にして下さるようお願いした いと思います。

さて、ご承知のように、この大学の設立の理念の基礎は、キリスト教の信仰にあります。そのことに期待をもっている方も、あるいは不安を抱いている方 もあるでしょう。無論ここが日本の大学である以上、皆さんも日本国憲法によって守られています。その第二〇条には、信教の自由がはっきりと謳われていま す。したがって、この大学でも、キリスト教信仰への強制的な勧誘は断じてありません。と同時に、信教の自由は、信仰を持つ人々の権利も保証しています。そ のことも忘れないようにしましょう。

ただいずれにしても、これからの国際化された社会と時代に生きていこうとする皆さんが、宗教に対して豊かな理解を持つことは、とても大切なことで す。

それはキリスト教に限りません。イスラム教、ユダヤ教、仏教、ヒンズー教などはもちろん、様々な宗教が社会を造り、時代を造り、歴史を造ってきまし た。

そのことを無視して、社会と時代を、あるいは世界を理解することは不可能です。この大学は、学問を通じて、そうした宗教に関して理解を深めるのにと ても適した場所であると信じます。それは国際化社会を生きる人間として、必須の教養の一つであり、それを身に付けることは、皆さんの将来にとって大きな財 産になるでしょう。

一つだけ例を挙げましょう。今日は四月二日、信者の方はご存知ですが、実はキリスト教では「聖金曜日」あるいは「受難の金曜日」と言われる特別な日 です。私たちもですが、ヨーロッパや南米では、一般の市民がほとんど一日何も食事をしないで、キリストの十字架上の死を思いながら過ごします。教会のなか は暗い紫の色で覆われています。そしてあさっての日曜日、よろこびに溢れた復活祭がやってきます。聖職者の着る衣装もすべて目の覚めるような純白になりま す。復活祭は、クリスマスのように日が決まっていません。毎年暦の状態から決められます。今年は四月四日の日曜日となります。日本ではクリスマスは誰でも 知っていますが、ヨーロッパでは、復活祭はクリスマスよりももっと大きな社会全体のお祝いの日であり、またその前の四十日間は四旬節と呼ばれて、社会全体 が喪に服するような状態が訪れます。

イスラム教のラマダーン(イスラム暦の九月のことで、太陽暦とは少しずれています)もまた、似たような社会習慣です。この一ヶ月ムスリムは夜明けか ら日没まで食事をとりません。それが明けた三日間のお祭り(イド・アル・フィトルと言いますが)はまた、イスラム社会にとって、大きな喜びの日々になりま す。

私たちは、日本にいると、なかなかそうしたことに理解が行き届かないままに過ごしてしまいます。しかし、日本から一歩外へ出て、異文化に入ったと き、こうしたことがらを弁えておくことは必須になるのです。

このことは、実は単なる教養を超えて、人間の最も核心的な問題と関係しています。それは、他者、自分とは違った人、あるいは自分とは違った文化、考 え方を知る、ということです。自分とは違ったものに出会い、それを理解しようとするのは大変なことです。それは時としては、自分にとってあまりにも当然で あり、振り返ってもみなかったことを疑わなければならないからでもあります。そして他者を知ることは、結局のところ自分を知る、自分を見つめ直しつつ前進 していくことになります。みなさんの学部は国際社会学部です、国際社会では常に異文化との接触にさらされます。その時自分の常識、自分の価値観に拘ってい たのでは、他者の理解は不可能です。

そして、大学というところは、まさしくいろいろな意味で、他者との出会いの場なのです。というのも、大学で出会う学問は、これまでみなさんが受けて きた教育の方法とは少し違って、多くの問題に唯一の正解がないからです。さまざまな考え方、さまざまな可能性が提示されるのが、学問の姿なのです。そのな かから自ら選択をすることが求められます。それはもしかすると、今までの自分が突き崩されるような体験を伴うかもしれません。実際私も、五十五年前大学で そうした経験を重ねたことを思い出します。

もう一つ言わでも、のことを付け加えます。皆さんは今日から「生徒」ではなく「学生」になりました。年齢としては未成年のかたが大部分でしょうが、 学生という立場は、一人の自立した人間として、自分の行動に責任を担わなければならない存在です。大学のなかではもちろんのこと、外でも、そのことが社会 から当然のこととして期待されています。この東洋英和女学院大学というコミュニティの一員としての自覚を持って行動してください。そしてこのコミュニティ から受動的に何かを受けとろうとするばかりではなく、このコミュニティを維持し、発展させていくために一人一人が何ができるかを考えて、積極的に行動して ください。私たち教職員は、そうしたあなた方を、力をつくして助け、支えることを約束します。

2010 年4 月2 日

東洋英和女学院大学  学長 村上 陽一郎

このくらい平易なことばで、しかも具体的に強く語られると、大学というものを自分自身の中で自覚化できるのではないか、と感じました。他者を感じる 社会人としての意識・・大学生になりたての身にとっては、なかなか聞く耳をもちえないのかもしれませんが、このようなことばを入学時にきいていたらずいぶ んとその後の人生が違っていたのではないか、と思ったのでした。
大学のブランディング・・さまざまですね。実際のところ、このままいけば、10年から20年で何割かの大学が消滅するかも・・という話さえききます。また 一部の企業からは、世界の大学生の中で日本の大卒がいちばん力が不足している・・というわれる現実。


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モーモールルギャバン:クロなら結構です

このバンド、どう評したらいいのだろう。

西のクラムボンという言い方もあるようだけれど、どうもだいぶ違う気がする。フォークとロックの混在した彼らは、アバンギャルドなその立ち位置こそ が魅力なのだろう。

クロなら結構です
モーモールルギャバン

こちら
で一部試聴できます


1. J-POP
2. ユキちゃんの遺伝子
3. 裸族
4. mobile call
5. 悲しみは地下鉄で
6. パンティー泥棒の唄

アマゾンには、次のような紹介文がついている・・

内容紹介
パンティ・コールは続く!
J-POPテロリスト、パンティ・トリオなど、その評価を巡り未曾有の混乱を招きつつも、なぜか中毒者続出、なんだ かすごく好き!のモーモールルギャバン第2弾!

09年11月発売の「野口、久津川で爆死」以来の快進撃をうけ、早くも6曲入りのミニ・アルバム「クロなら結構です」をリリース!「野口」以降のバ ンドの勢いがバンドのクリエイティヴィティに火をつけた、この広い世界で今のモーモールルギャバンしか鳴らせない音楽がここに!
クロなら結構ですってなんだ? J-POPテロリスト達はどこを目指すのか? 充実の今と、破格の未来を予感させる名曲6曲。

アーティストについて
3人で構成する爆笑の後の切なさは聴く者観る者を病み付きにさせる破壊的J-POP、音源とライヴのギャップに度肝を抜かれること間違いなしのバンド!!
2005 年4月、ゲイリー・ビッチェ(ドラムス&ボーカル)が、半ば強引に友人を説得して活動開始。当初はギターも入った5人編成(ゲイリーはギ ター&ボーカル)だったが、ドラム、ギター脱退後はゲイリー(ドラム&ボーカル)、マルガリータ(ベース)、ユコ(キーボード& ボーカル&銅鑼)の3人で活動を継続。
2009年3月に開催されたFM802主催「MUSIC CHALLANGE 2008」にてグランプリを獲得。勢いにのって2009年11月にデビューアルバム「野口、久津川で爆死」をリリース。されうわさがうわさを呼び各方面か ら注目を集め、第二回CDショップ大賞では関西ブロック賞を獲得。
彼らが目指すのは“J-POPレボリューション!”ポップは世界を変える! 21世紀のポップ袋小路に、笑いと切なさと120%の“音楽”で果敢に挑む。

いや、やっぱり、ここにあるように、このバンド、聴けば聴くほど中毒になりそうだ。アルバムの中では、フォーク調の「悲しみは地下鉄で」が出色な出 来・・「悲しみは地下鉄で見失った 僕は死ねばいい」・・こころになぜか差し込んでくる。

もちろんアルバムタイトル「クロなら結構です」が唄われる「パンティー泥棒の唄」も、彼らならではのもの・・・「パンティー泥棒自転車で走る 3時 間経ったら元に戻す」・・変態そのものなのだけれど切なく何かが伝わってくる。

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2010年7月5日月曜日

木村カエラ:Ring a Ding Dong

木村カエラさんの快作。いろいろ話題をふりまいたけれど、それらがすべてプラスの相乗効果になって、ランキングのトップにもたった。全部がハッピーにころ がっている芸能界でも珍しいケースなのではないだろうか。

木村カエラ:Ring a Ding Dong
こちらで一部試聴できます
こちらでPVをみられます


1. Ring a Ding Dong(作曲:渡邊忍)
LIVE TOUR 2010“5years”@日本武道館(2010.03.27/28)
2. Butterfly(作曲:末光篤)
3. Circle(作曲:ミト)
4. STARs(作曲:AxSxE)
5. 1115(作曲:奥田民生)
6. BANZAI(作曲:木幡太郎)
7. TREE CLIMBERS(作曲:渡邊忍)
8. Magic Music
9. Level 42(作曲:山沢大洋)
10. Ring a Ding Dong(instrumental)

このミニシングルは、この曲だけじゃなくて、武道館のライブもたっぷり入って、全部で43分。それで1050円だから、大盤振る舞い。

それにしても、この「Ring a Ding Dong」の曲のよさは、もちろんカエラさんのポップな歌唱にもあるけれど、渡邊忍さんのカエラさんを活かした作曲にあるのだろう。

ライブ音源にもある、いまや彼女の代表曲「Butterfly」は、SUEMITSU & THE SUEMITHによる楽曲提供。まさに、カエラさん的な空気感がぴったりのこの曲が、あの希有な才能の持ち主の末光さんによるものかと思うと、妙に納得が いったりする。

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2010年7月2日金曜日

対話の可能性ライヴ VOL8:日比谷カタン・宍戸留美・津田大介

渋谷アップリンクにて、日比谷カタンさんのライヴが開催された。
ゲストは、宍戸留美さん、それに飛び入りで津田大介さん。

会場のアップリンクは満席・・開演前から日比谷カタン的な妖しい空気が充満している感じ。この日の催しは、「対話の可能性」というライヴ&トーク。 Ustが不調とのことで10分押しの開演だったが、最初のカタンさんのライヴからカタンワールド爆裂。物語が三重の入れ子構造になった歌や、聴衆からの不 規則な合いの手と上手に交わすさまに、まさにカタンさんならではの醍醐味が楽しめた。

第二部は、トーク。宍戸さんのアイドル変遷史とフリーとしての意識、行動の経験の数々。たまたまカタンさん、宍戸さん、津田さんとみなフリーだから こそわかる自己決定権をもった生き方トークだったのだが、そのあたり、Ustを通じての観客にもフリーの人は多かったと思われるので、きっと興味ある話題 だったのではないか、と思われる。


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Tokyo copywriters’ street live 4 の夕べ

去る6月26日の夕、 Tokyo copywriters’ street のライブの第4回が開催されました。出演は大川泰樹さん、坂東工さん、高田聖子さん・・い つものことながらなんと贅沢な試みなのだろうと思います。

当日のプログラムは・・・
●できることのなかで 一倉宏・村上ゆき(一倉宏)

◯短編 病室会話集 大川泰樹・高田聖子(日下慶太)
◯短編 変なやつ 坂東工(細田高広)

●カサカサの音をゆりかごにして  大川泰樹(中山佐知子)

◯短編 定義 坂東工(富田安則)
◯短編 鏡 高田聖子(蛭田瑞穂)

●追憶 坂東工 (小野田隆雄)
●心を2で割ったこたえは 高田聖子(一倉宏)
●万葉の恋 坂東工(一倉宏)

○短編 ひねもすの暮らす国 大川泰樹(坂本和加)
●保健室、という家 高田聖子(佐倉康彦)
◯中国からの転校生 大川泰樹(中村直史)
◯月とコピーライター 坂東工(古田彰一)
●タケシ 山本高史(山本高史)

*******  休憩   *******
○短編 六月の花婿 大川泰樹(福里真一)
● 九十九里のアジのひらき 小野田隆雄(小野田隆雄)
●波 高田聖子(小野田隆雄)
◯短編 妻 のお通じ 大川泰樹(岩田純平)

●渚にて 坂東工(神谷幸之助)
◯短編 4の回 高田聖子(上田浩和)
●ある夏の日 の出来事 大川泰樹(山本渉)

●犬 高田聖子(岩崎俊一)
●百億年の孤独 大川泰樹(中山佐知子)

●小さなトラネコの肉球は
大川泰樹・坂東工・高田聖子(一倉宏)

■参加されていたコピーライター

小野田隆雄・一倉宏・山本高史・岩崎俊一・神谷幸之助
佐倉康彦・福里真一・古田彰一・岩田純平・蛭田瑞穂
富田安則・山本渉・中村直史・坂本和加・上田浩和
日下慶太 ・細田高広・中山佐知子


オープニングは、一倉さんご自身による朗読。開いたばかりで空気がまだちょっとざわざわしている中では、きっと難しいと思われる役どころでありながら、一 倉ワールドを颯爽に披露。

短編の展開があったあと、大川さんによるまさに中山さんならではの世界がくりひろげられ、そして前半の最後は、自作自演の本当に上手な山本高史さん による中締め。いい感じで休憩を迎えました。

後半は、小野田さんがご登場され朗読。ひきつづき小野田さんの作品を高田さんが読まれるのですが、ご本人のあとではさぞかし難しかろうと思われると ころを、あまりにクールにあまりにぴったりに読まれ、すばらしい完成度・・・さらに次々と名演がつづき・・あっというまに日没終演。


もう書ききれないほど、ひとつひとつが、心地よい緊張と弛緩、それに脳がよろこぶようなそんな知的刺激にあふれていて、他には類をみない本当にいい時間を すごせました。

文学のようでいてライヴ。朗読者は、自身のカラーが前にですぎてもいけないし、常に最適な媒介者として、朗読という行為だけにより客に作品の空間を リアルタイムに創造・想像してもらわなけばならない・・書かれた文字という文学のもつ文学の掟が奪われただけ何とも出演者には過酷な作業が委託されている わけだけれど、だからこそ、その緊張感がたまらなくいいのです。

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2010年7月1日木曜日

島の時間:山下恒夫

沖縄は梅雨が明けたときいていたが、やはり暑い。

何にしてもこの何の濁りもない大気を通じて日がダイレクトに射してくるという感覚がこの土地の魅力なのだが、それにしても実際にそれを真に受けると 本当に暑い。ゆだりそうだ。

今回も仕事の滞在だが、那覇で、ちょっと時間ができると、いくところのコースは決まっていて、そのひとつが、昨年オープンしたジュンク堂書店。D- nahaというかつてダイエーがあったビルを改装してはいっているのだが、ここが楽しい。侮るなかれジュンク堂新宿店を思わせる品揃え。3つのフロアに本 当に多くの書籍があり、そこにたたずむだけで幸福を思う。

2Fフロアのエスカレーターの脇に、沖縄関連の書籍のコーナーがある。時々訪れるたびに、ちょっとずつ関連書籍が増えているのが、沖縄出版事情のす ごいところだろう。さて、そこの写真集のコーナーでいままで見逃していたのか・・素敵な本をみつけた。


山下恒夫著「島の時間」である。スクエアなフレームに切り取られた、西表ほかのより南の島々の風景。表題にあるように、そこ で流れる独特の時間がまさに感じられる。西表や石垣を歩いていると、そこにたたずむこどもたちの姿がとてもまぶしく、ういういしく、本当に遭遇しただけで うれしくなってしまうのだが、この表紙の写真もまさに、そんな風景。

写真集と同様のカットがずいぶんと彼のウエブサイトの「島の時間」で見られるので、ぜひご覧いただきたいが、この土地だけに流れている、私たち自 身の原風景のような時間が、みごとに写し取られている。

僕自身、この土地を好きで、よく通うのも、いまもってこの時間がここだけに流れていることに触れ、自分自身を何か元の形にもどしたいからかもしれな い・・・そんなことを改めて思い出させてくれる。

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