ツアー初日。
お約束のように開演は18時半と早い。地方興行のときはもっと早いときがあるらしい、ときく。とにもかくにもたっぷりやるためには、早くはじめなければならない、というのが彼の理屈。
今年57歳になる達郎だが、今から10年ほどまえ、ツアーをするときに、もうこれが年齢的に最後になるかもしれない、と本人が考えた時があったとい う・・・特に青森や北見に訪ねたとき、もうここにくるのも最後・・と思ったら、いてもたっていられなくなり、1曲でも多くこの地の人に聴いておいてもらい たい、と考え、長時間ライヴになったとか。
ライヴ内容といえば、彼の往年のヒット作品のオンパレード。泣ける曲の多いこと。57歳にして、これだけの曲をよく歌いつづけられる・・という声の 張り、そして、もちろん、プロンプターも見当たらず、譜面をみることも一切ない。相変わらずエレキには、音質のためワイアレスを用いず、今回は彼自身によ るエレピ演奏の披露もあった。
暗黙のうちのお約束ごとが多いので、はじめての方にはとまどうことも多いかもしれないけれど、途中ファンの多くがクラッカー持参の1曲はもちろん披 露されたし、「アトムの子」まではスタンディングをしない・・という伝統もほとんど守られた(ひとり立ち始めるとみんな釣られて立つのが多くのコンサート だが、彼の場合は、立った人に多くの観客の視線が訴えかけ座らざるをえなくなる)。
ヴォーカル&ギター;山下達郎
ドラムス:小笠原拓海
ベース:伊藤広規
キーボード:難波弘之
キーボード:柴田俊文
ギター:佐橋佳幸
サックス:土岐英史
コーラス:国分友里恵
コーラス:佐々木久美
コーラス:三谷泰弘
なんて贅沢な布陣なのだろうと思う。バンドメンバーがここのところ固定になって快進撃がつづいている。昨年から参加しているドラムスの小笠原さんはとてつ もなくいい。とっても若いのに、完全にチームを引っ張っている。グルーブ感といい、達郎組にはもはや欠かせぬひとり。難波さんもいつもの感じだし、ベース の伊藤さんもベテランの味わい。還暦を迎えられたという土岐さんのサックスもあいかわらず泣かせるし、三谷さんはスターダストレビューの三谷さんだし、 コーラスに至るまで贅沢なことはお名前をみていただければわかるだろう。
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