2010年11月14日日曜日

81歳のアンドレ・プレヴィンの弾き振り&N響 ガーシュイン~ピアノ・コンチェルト・イン・エフ は感動的な繊細さをもっていた

今日はN今日の定期公演Aプロ。単独券を購入して行ったお目当ては、プレヴィンの弾き振りのガーシュイン。

第1685回 N響定期公演 Aプログラム
指揮・ピアノ アンドレ・プレヴィン
コンサートマスター 堀 正文
武満徹:グリーン
ガーシュイン:ピアノ協奏曲ヘ調

プロコフィエフ:交響曲5番 変ロ長調

足をやや不自由にしていて、舞台袖からゆったりとでてきたマエストロ・プレヴィンは、指揮台にゆっくりと座ると、おもむろに、指揮棒を振り下ろす。
1曲目は、武満徹の短い作品。N響のくりだす弦の音色は見事に澄んでいて美しい。予想を超えて感動が胸にこみあげてきた。

2曲目はいよいよ、お目当てのガーシュインのピアノ・コンチェルト。プレヴィンの体の不自由さを思うと、とても弾き振りは困難に思えたのだが、はじ まると大違い。なんと繊細なピアノの音色が軽やかにホール中に響く。コンパクトに芯のある音色を奏でるN響とプレヴィンの繊細で華麗なピアノは見事にマッ チして、これは楽しいピアノコンチェルト・イン・エフ。
予想をはるかに裏切る展開にわくわくの連続。第三楽章の終わり際には感動が全身におそってきた。

プロコフィエフは、全体に大きな音量を必要とする楽曲なのだが、NHKホールのつくりとして、ある量以上の音量になると定在波のようなちょっとノイズのようなこもった音がすることがあり、今回のこの曲もそのケース。ややもったいない感じが残る印象だった。
それにしても、プレヴィンは見事に健在。来春にはN響と北米ツアー公演も予定されているとか。

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