2011年1月7日金曜日

一国の主(首相)がテレビ番組に及ぼすこと

右の表は何の表かおわかりになるだろうか。10台の数字が並んでいるが、一カ所だけ、6.9の数値がある。1月5日とある。
これは、Hステーションといわれる報道番組の視聴率と思われる数値の表である。
そして、1月5日だけ群を抜いて・・というか、極端に異常値を示していることがわかる。この人気あるレギュラー報道番組においていったいこの日に何が起こったのか。
日々、同じような視聴者がついている番組において、この日だけ、いわば本気で「見たくない」と思わせてしまったのは何か・・というと、そう、もうみなさまもご存じのように、一国の首相・・・いわば国をもっとも代表する人・・が生出演した日なのだ。
残念だが、これは異常事態としかいいようがない。マスコミの内側ではこの事実が随分と評判になっているようだが、おもてだってはほとんど語られない。紅白の視聴率はあがった下がったとあれほど騒ぐのに、一国の首相の視聴率をとりあげないのは、本当にそこに意図があるとしか思えないほどに。
よく、こういう数表をみて、たまたまなのだ・・という人もいる。では、試しにどのくらい普段とかけはなれているのかと思い、わずか12月と1月あわせた20日間だけだけれど、標準偏差を計算し、いわゆる偏差値を計算してみた(一年をとって計算したらもっと極端な数値がでただろう)。そうしたら、「偏差値25」とでた。これはどうみても落第の数値だ。これを異常といわずして何だろう。どれだけ残念な数字だかがわかる。(正月だから・・という反論のために、昨年の1月5日を調べてみたら11.2だった・・なので正月説もあたらない)
本日、インターネットの配信番組があって、そこにも一国の首相は登場したらしい。中身をみなかったが、うわさによるとビューワーの数は、2000前後だったとか。政敵といわれる一兵卒のOさんがニコニコに出演したときは150000だったことを思うと、この一国の首相の数値がやはり、異常値を示していることが想像される。
もちろん僕にも思想信条がある、政治的嗜好はある。しかし、いまそれをここで語ろうとしているのではなく、この数値はいわば統計的に、無視できるランダムな偏りではなく、明らかになんらかの異常値、メッセージというかアラームをだしているということをいいたいのだ。
そのことが何を示しているのかまでは、いま僕にもわからない。しかし、本来、プラスに作用しなければならない何かが明らかにマイナス方向への力になっているのは確かであり、視聴率主義を標榜している地上波テレビ局にとっても、これほど視聴率をさげるタレントはきいたことがないだろうし、ふつうでいえばこんなに視聴率を下げてしまったらクライアントにあわせる顔はなく、次回からは明らかに起用されないだろう・・これは、やばい。「一国の首相」に対し、人々が思っていることは、想像以上に根深い気がしてきて、民主主義とは何なのだろうとさえ、思い始めてしまったのだ。

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