2011年1月16日日曜日

ファンタスティック・ナイト! 清水靖晃 & マイア・バルー

ピエール・バルーのお嬢さんであり、東京生まれパリ育ちの シンガー&マルチミュージシャン・・マイア・バルーさん。そして、ピエール・バルーさんと友人であり、マイアさんを幼少のときから知る、サキソフォン奏者清水靖晃さんの待ちに待ったライブコンサートが開催されました。


会場は12月にできたばかりのサラヴァ・東京。立ち見もでるほどの盛況ぶり。


基本はフルートのマイアさんとサキソフォンの清水さんという組み合わせと思っていたのですが、はじまるやいなや、ピアノを弾いたり、ギターを奏でたり、あるいは歌ったりとそれぞれがまさに自在に組み合わせを変え、あらゆる音楽を披露するといった贅沢な構成なのです。
とにかくふたりしかいないわけなので、どちらもすぐに自然体に本領発揮。どちらかといえば肉食系というか、野生の直感で音楽を奏でるおふたりだからか、本当に自由自在に音楽を楽しむ感覚なのです。ペンタトニックからフランス系音階まで異なる傾向の音楽であってもそれがまったく不自然に思えぬほどに、マイアさん清水さんそれぞれの体内音楽によって昇華された、まさに心地よい文化のるつぼ感さえもが楽しめるのです。


かつてピエール・バルーさんと清水靖晃さんでつくられた素敵な楽曲の数々が、そのお嬢さんであるマイアさんと清水靖晃さんの手によって奏でられるぜいたくさ。そしてその多くの曲がライブでの初披露となるもの。観客は酔いしれました。

また、おふたりそれぞれのソロもいくつか演奏されたのですが、 その中でも絶品だったのは、清水靖晃さんのエチオピアの音楽にインスパイアされた「朝」のソロ・パフォーマンス・・その土着性とライブの音楽としての完璧なパフォーマンスに圧倒されました。
いや、すごい・・来られたお客さまからは全員、すごく満足の表情がうかがい知れる、まさに真にファンタスティックな一夜だったのでした。

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