日本ではあまり馴染みのないヴィニシウス・カントゥアリアですが、実は約30年のキャリアをもつ大ベテランです。
51年、アマゾンのマナウスで生まれ、6歳の時からブラジル・リオ育ち。ガル・コスタらのバックを経て78年、カエターノ・ヴェローゾのバンド「ア・オートラ・バンダ・ダ・テーハ」に参加。以降84年まで7枚のアルバムに参加し、ドラムだけでなくギターやパーカッションの演奏も手がけています。 94年以降、N.Y.へ移住。アート・リンゼイとのコラボレーションから坂本龍一と出会い、中谷美紀の1stアルバムにも楽曲を提供したりと八面六臂の活躍。ソロ作『ソル・ナ・カーラ』でもリンゼイや坂本さんとの共同プロデュースが見られますが、収録曲はすべてヴィニシウスのオリジナルによるものでした。さて、今回は、演奏曲は、7曲が共作を含むオリジナル。2曲がジョビンともう1人の曲となっています。
Samba Carioca Vinicius Cantuaria 1.Praia Grande 2.Berlin 3.Vagamente 4.Inutil Paisagem 5.Julinha de Botas 6.Fugiu 7.Orla 8.Conversa Fiada 9.So Ficou Saudade
全体にとてもクールな静かな演奏。しかしそれでいてあたたかい独特の風合いがあるものです。プロデューサーはArto Lindsay。そのせいか、Arto Lindsay的なアンニュイな微妙な雰囲気もあったりします。 参加アーティストがとても豪華。ジョアン・ドナート、マルコス・ヴァーリ、ブラッド・メルドー、ビル・フリゼール、パウロ・ブラガ、ルイス・アルヴェス、リミーニュ・・すごいですね。 個人的なおすすめは、「オルラ」でしょう。マルコス・ヴァーリのフェンダー・ローズがとてもいい味をしていて、このアルバムの世界観を見事に集約している感じです。冬の夜長にぜひのんびりときいてみてください。
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