2011年1月10日月曜日

チック・コリアの会心の一作 フォーエヴァー チック・コリア/スタンリー・クラーク/レニー・ホワイト

1970年代の第2期RETURN TO FOREVERからアル・ディメオラを除いた3人による2枚組の最新作・・ 想像を超えて傑作です。
フォーエヴァー チック・コリア/スタンリー・クラーク/レニー・ホワイト
ディスク:1 1. オン・グリーン・ドルフィン・ストリート 2. ワルツ・フォー・デビイ 3. バド・パウエル 4. ラ・カンシオン・デ・ソフィア 5. ウィンドウズ 6. ハッケンサック 7. ノー・ミステリー 8. セニョール・マウス ディスク:2 1. キャプテン・マーヴェル 2. セニョール・マウス 3. クレッセント 4. アルマンドのルンバ 5. ルネッサンス 6. ハイ・ワイアー 7. アイ・ラヴズ・ユー、ポーギー 8. アフター・ザ・コズミック・レイン 9. スペース・サーカス 10. 500マイルズ・ハイ
チック・コリア (p, Fender Rhodes) スタンリー・クラーク (b, el-b) レニー・ホワイト (ds)
ビル・コナーズ (g) on DISC 2 – 2, 7-9 ジャン=リュック・ポンティ(vln) on DISC 2 – 4, 5, 7-9 チャカ・カーン (vo) on DISC 2 – 6, 7
1枚目は3人が09年にツアーを繰り広げたライブ版。チック・コリア、スタンリー・クラーク、レニー・ホワイトの3人によるアコースティックジャズ集です。スタンダード曲、それにチックのオリジナル作品を中心にしたまさに「チック・コリア=アコースティックトリオ」の演奏。スタンリーの超絶テクニックの生ベースも堪能できて文句なしです。 2枚目は、チックのホームグラウンドであるマッド・ハッター・スタジオでの寛いだスタジオ・セッション。しかもトリオに加えて、曲によりリターン・トゥ・フォーエヴァー初代ギタリストのビル・コナーズと、ヴァイオリンのジャン=リュック・ポンティが参加。さらに2曲ではチャカ・カーンがゲスト参加となんとぜいたくな布陣なのでしょう。
ジャズのスタンダードナンバーが録音されています。特に1枚目はライヴ盤とはいえ、見事な完成度。スタンリー・クラークのベースもいい感じでバランスよく収録されていて、チックのピアノプレイをひきたてます。チック・コリアの硬質なピアノがとてもいきていて、なかなかお目にかかれないほどのすべてに整ったバランスのアルバムです。
特筆すべきは特に素晴らしい録音。1枚目はライヴ・アルバムにもかかわらず、太鼓、ベースの音もきわめて巧みに収録されていて、チックの硬質なピアノと見事なバランス。ピアノ・トリオで満腹という感じの実にいきいきとしたサウンドなのです。

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