アーティストは「ダン・タイ・ソン(DANG・THAI・SON)」。ベトナム生まれです。最近こそ、アジア出身で活躍するクラシック・アーティストは増 えてきましたが、その中でも、先駆けといえるまさにインターナショナル・アーティストのひとりです。
ダン・タイ・ソンさんは、1958年、ハノイ生まれ。ピアニストでもあったお母さまの指導をうけ、戦禍の中でも紙鍵盤で練習しつづけたというのは有 名な逸話です。1977年にモスクワ音楽院に入学.1980年にショパン・コンクールで優勝します。マズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞もあわせて 受賞といいますから、いかに素晴らしかったかがわかります。
現在はカナダ在住。本人いわく「以前はどの土地にいても異邦人的な感覚が抜けずに落ち着きませんでした。いまようやく自分の居場所が見つかった感じ です。いままで演奏してきた曲でも内部に踏み入ってじっくりと曲と対峙できるようになりました」。本当にカナダと肌合いがあっているのでしょう。
カナダといえば、先日ご紹介したマルカンドレ・アムランもそうですし、グレン・グールドもそうです。ジャズのオスカーピーターソンといい、速弾きを 得意とするピアニストの宝庫です。彼らが自分たちの合いアイデンティティを確認しやすい何かがきっとあるのでしょう。
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