2010年6月24日木曜日

まもなく来日~ファジル・サイ(Fazil Say)・プレイズ・ガーシュイン(Gershwin) ラプソディ・イン・ブルー[2000]

今日は、まもなく来日するファジル・サイのガーシュインです。

ファジル・サイ / ガーシュイン
Fazil Say / GERSHWIN


こちらで一部試聴できます


1. I Got Plenty O’Nuttin’
2. Summertime (I)
3. Summertime (II)
4. It Ain’t Necessarily So
5. Rhapsody In Blue
6. Rialto Ripples, Rag
7. Impromptu In Two Keys
8. Merry Andrew
9. Three-Quarter Blues
10. Promenade
11. ‘I Got Rhythm’ Variations
12. Sleepless Night
13. Novelette In Fourths
14. Rubato
15. Prelude I
16. Blue Lullaby
17. Spanish Prelude


KURT MASUR NEW YORK PHIHARMONIC


1曲目の「ボギーとベス」からファジル・サイのアレンジが、ファジル・サイと否応なしにわからせてくれます。これを聴くと、クラシックのピアニストという 範疇ではかるのはやはり難しいという気さえしてしまいます。
もちろん卓抜したテクニックは、クラシックゆずりのものだし、ある種のフォーマットを守る彼の演奏スタイルはクラシックのジャンルに属するもののはずで しょう。だがしかし、彼のこの独特のグルーブ感は、クラシックという呪縛の中ではきっと不自由になってくるだろうし、ひょっとしたら顧客の方もクラシック を期待してくる客には、ちょっとその領域を超えているかもしれないという気もするのです。

それにしても巧いピアニストです。その有り余る技量は、このアルバムの一部始終にもあてはまるのですが、かつて水戸芸術館での体験を思い出しまし た。あれは、2004年の頃、日本に最初か2度目の来日の頃だったかと思います。当時まだ珍しかったYAMAHAのMIDIピアノを用意し、そこでひとり の2回の演奏による4手のトラヴィンスキーの「春の祭典」を演奏したのです。コンサートでは、前日にレコーディングした春の祭典の第二パートをMIDIで 再生しながら、再生している同じピアノの上で第一パートを弾くという離れ技。

ファジル・サイの独特のグルーブ感をもってするならば、もし連弾をするのであれば、かなり相手を選ぶことになりそうで、むしろそれならばということ で自らとの共演による4手を選んだのでしょうが、それはそれは最高のパフォーマンスでした。

つづきはこちら↓
 http://wp.me/pMonj-iG

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