2010年6月25日金曜日

新型ピアニスト登場:ユジャ・ワン/トランスフォーメーション Yuja Wang transformation [2010]

新型のピアニストの登場です。

高度な技術と、音楽への深い洞察力を備えた期待の若手ピアニスト、ユジャ・ワン。難曲ばかりのプログラムは、彼女らしい自信と音楽性のあらわれと言 えるのかもしれません。

ユジャ・ワン/トランスフォーメーション
Yuja Wang transformation


・ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの3楽章
・D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.380
・ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
・D.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K.466
・ラヴェル:ラ・ヴァルス
ユジャ・ワン(ピアノ)


録音時期:2010年1月26~31日
録音場所:フリードリヒ・エーベルト・ホール、ハンブルク
録音方式:デジタル(セッション)

発売元のユニバーサルによる彼女の紹介によれば・・

【ユジャ・ワン・プロフィール】
北京で1987年に生まれたユジャは6歳からピアノを学び始めた。北京の中央音楽学院でLing Yuanと Zhou Guangrenに師事し、中国、オーストラリア、ドイツで公演を行った。その後、カルガリーで夏に開催されるカナダ・中国芸術文化交流プログラムに3回 参加し、マウント・ロイヤル・カレッジ音楽院でHung Kuan Chen(陈宏宽)と テム・ブラックストーンに師事するためにカルガリーに移る。ユジャが15歳になった2002年にはアスペン音楽祭のコンチェルト・コンペティションで優勝 し、フィラデルフィアに移りカーティス音楽院でゲイリー・グラフマンに師事。2008年にカーティス音楽院卒業。2006年には名門ギルモア・ヤング・ アーティスト賞を受賞している。
2005年にピンカス・ズーカーマン指揮のオタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団とメジャー・コンサート・デビューをしてから、カナダ中の記者 が「スター誕生」と彼女に注目し始める。現在までにボルチモア、北京、ボストン、シカゴ、ヒューストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシス コ、サンクトペテルブルク、東京やチューリヒといった世界最高峰のオーケストラと共演している。
シャルル・デュトワ、ロリン・マゼール、ロバート・スパーノ、ユーリ・テミルカーノフ、マイケル・ティルソン・トーマス、オスモ・ヴァンスカやデイ ヴィッド・ジンマンといった指揮者たちの下でも演奏している。
2008年春にはアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズとサー・ネヴィル・マリナーと共にアメリカ・ツアーを行う。北米中や海外 の主要都市でリサイタルを行い、室内楽も熱心に演奏する。アスペン、ギルモア、サンタ・フェ室内楽、シュレスヴィヒ=ホルスタイン、ヴェルビエなどの各音 楽祭にも定期的に出演している。
2008/09シーズンにはシャルル・デュトワ 指揮でロサンゼルス・フィルハーモニック、ナショナル交響楽団、ピッツバーグ交響楽団 との初共演が予定されている。またマイケル・ティルソン・トーマス指揮でロンドン交響楽団、クラウディオ・アバド指揮でルツェルン祝祭管弦楽団とのデ ビューも予定。それ以外にもクイーン・エリザベス・ホールでロンドン・リサイタル・デビュー、セントポール、シアトル、パリ、プラハ、ミュンヘン、ベルガ モ(ミケランジェリ音楽祭)などを含む海外都市でのリサイタルも色々と計画されている。(ユニバーサル)

『ニューヨーク・タイムズ紙』によれば、「彼女は、速さ、 柔軟性、ひらめき、繊細なニュアンスといった、すべてを持っているようだ」。まさにピアノ中のピアノ、スタインウェイ的音色が存分に楽しめます。

まずは、アルバム中程にある、パガニーニの主題による変奏。この難曲を難曲と感じさせず、その上、古典的とでも革新的とでもいえる響きで、とにもか くにも音楽的に「聴かせて」くれるのです。そしてそこの表現される音楽性の新しさが何ともいえず、新鮮で愉快なのです。

つづきはこちら↓
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