東京は昨夜、強い風の夜でした。
僕は強い風の日にはいつもふしぎな感覚にとらわれます。雨の日とは異なり、風は晴れていても吹きます。雨は、予兆があります。晴れた青空が次第に曇り、暗 くなり、やがて雨が降り出しますが、強風のはじまりと終わりは、ある意味、突然やってくるのです。
その前触れのなさが、その「風」が好きか嫌いかは別として、どのようなことがあっても、結局は自然の摂理にはかなわないもの・・といったふしぎな気持ちに とらわれるのです。その意味で、かみさまに近い感覚なのかもしれません。ちょっと強引かもしれませんが、こんなときは、ジェシー・ノーマンを聴いてみたく なったりします。
黒人霊歌集:SPIRITUALS
ジェシー・ノーマン(Jessye Norman)
ジェシー・ノーマン(Jessye Norman)は、1945年生まれ。米国ジョージア州生まれのソプラノ歌手です。
両親は揃って音楽愛好家で、ピアノを得意とする母親と、地元の教会で聖歌隊員をつとめた父親との間に生まれたといわれています。3歳からピアノを学び、教 会でも歌っていました。奨学金を得てハワード大学に進学し、卒業後、ミシガン大学に進んで1968年に修士号を取得。翌1969年にミュンヘンARD国際 音楽コンクールの覇者となり、ベルリン国立歌劇場にてリヒャルト・ワーグナーの《タンホイザー》のエリザベート役により、オペラ歌手としてデビューを果た しています。2006年グラミー賞受賞。
彼女の声は、荘厳です。凄味さえ感じられる圧倒的な声の力に、彼女を聴いた誰もが他の歌手とはまったくことなる印象をもつでしょう。ソプラノという 限られた声域というよりは、もっと声の力、あるいは人間の力のようなものに圧倒されます。
彼女の声を聴いているとなぜか、こちらが純化されるというか敬虔な気持ちになれるのです。それは彼女の声が、もちろん実際には知りませんが、神の声 を思わせる何か人間離れした別の価値観で語りかけてくる・・そんな感じさえともなっているからかもしれません。
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