まったく冬に逆戻り。御殿場では積雪とか。更けゆく夜には、あたたかい紅茶とクラシックのピアノが似合いそうです。今日はピアノ連弾「ラベルの庭 園~Dans le jardin de Ravel」です。
ラヴェルの庭園~フランス近代、ピアノ・デュオの風景~
1. エリック・サティ:エキセントリックな美女 ~ピアノ連弾のための、大真面目な幻想曲
2. クロード・ドビュッシー:「牧神の午後」への前奏曲 ~作曲者自身による2台ピアノ版
3. モーリス・ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」~ピアノ連弾版
(追加曲編:リュシアン・ガルバン、ジャック・シャイエ)
4. フランツ・リスト:ドン・フアンの追憶 ~モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」による、2台のピアノのためのトランスクリプション
【演奏】
デュオ・カリエール(ピアノ連弾/2台ピアノ)
2台ピアノ用と連弾のフランス作品集です。サティ、ドビュッシー、ラヴェル、リスト・・いずれもピアノ音楽に革新をもたらした作曲家たちの作品ばか りで、響きに新鮮な驚きを感じさせてくれる連弾ユニット、デュオ・カリエールの演奏が素晴らしい1枚です。
1曲目のサティは、タイトルにふさわしく、大まじめにふざけたフランス風味たっぷりのおしゃれな、ユーモアにあふれた1曲。1曲目からなかなかやら れたと思わせるほど、端正でいて、あたたかいいい連弾です。
2曲目の聞き慣れた「牧神の午後への前奏曲」も、またなかなかにチャーミングな出来です。リリカルでいて、行き届いた精神、ドビュッシーへの敬愛が あふれた演奏は、かけがえのない何かを伝えてくれます。ふだんはオーケストラできくことの多いこの曲の連弾版も、作曲者自身によって、オーケストラ版とほ ぼ同じころにつくられたといいますから、ドビュッシーのピアノへの傾倒ぶりがわかるというもの。特に「小組曲」のような傑作も残しているドビュッシーに とって、連弾というのは、まさに彼自身の得意のフィールドだったのだろうと感じさせずにはいられないほど、今回のこの曲もまさに素敵な連弾仕様なのです。
つづきはこちら↓
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