夜になり、冷たい雨となりました。せっかく桜が開花したのに、冬に逆戻りのようなこの冷え込みに、よけいに寒さを感じて帰宅した夜でした。再び暖房のス イッチに手をのばしながら、今日は南米、ブラジルのJOYCEの珍しいビッグバンド盤です。
ジョイス ウィズ WDR / JOYCE with WDR BIG BAND
セレブレイティング ジョビン / CELEBRATING JOBIM
ジョイスはブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれ。1967年リオの国際歌謡祭でデビュー。’68年に初リーダー作『Joyce』を、翌’69年に 第2作『Encontro Marcado』を発表。’79年に、ブラジルの名歌手故エリス・レジーナが、ジョイスの書いた〈或る女〉を歌いヒットしたことで、ソングライターとして も脚光を浴びることなりました。’80年代には、アントニオ・カルロス・ジョビンのヒット・ソング集や、ヴィニシウス・ヂ・モラエス作品集などの意欲的作 品を発表。’90年代に入るとアメリカのフュージョン・レーベル、ヴァーヴ・フォアキャストから『ミュージック・インサイド』や『ランゲージ・アンド・ラ ヴ』などのジャズ・フュージョン・タイプのアルバムを発表しています。
今回のジョイス(JOYCE)は、WDR(ドイツ放送局・ビッグバンド)とジョビンを奏でています。02年・07年のコラボレーションから、ベスト テイクが選曲されたものです。
とりあげられた曲も、ジョビンの名曲ばかり。なかなか聴き応えがあります。「彼女はカリオカ」は、まさにビッグバンドとぴったりの曲ですし、「デザ フィナート(DESANAFINADO)」では、原曲の音痴という意味がまさに感じられるように、あの正確無比な音程をもつジョイスが、音楽情緒あふれた 歌い方でいつもとちょっと違った魅力をみせてくれます。「おいしい水(AGUA DE BEBER)」では、クラリネットと素敵なデュエットも披露してくれています。
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