2010年4月30日金曜日

名盤発見 すでに怪物だった・・ショパン・コンクールのポゴレリッチ(IVO POGORELICH)

名盤発見 すでに怪物だった・・ショパン・コンクールのポゴレリッチ(IVO POGORELICH)

昨日のライヴがあまりに印象的で、昨日の「シャルル・デュトワの夜~やっぱり、ラ・ヴァルスといえばデュトワ。そしてロックなポゴレリッチ」にひきつづ き、今日はショパン・コンクールの時のポゴレリッチです。


栄光のショパン・コンクール3
ダン・タイ・ソン & ポゴレリッチ

1. 舟歌嬰ヘ長調op.60
2. 3つのマズルカop.59
3. 24の前奏曲op.28~第21番変ロ長調/第22番ト短調/第23番ヘ長調/第24番ニ短調
4. バラード第2番ヘ長調op.38
5. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」
6. 練習曲ヘ長調op.10-8

(1. DANG THAI SON)
(2.~6. IVO POGORELICH)

1980年の第10回のショパン・コンクールの録音盤です。よく知られているように、この年のショパン・コンクールは大荒れでした。まずは、極度に 個性的なユーゴスラヴィア出身のポゴレリッチが二次予選に通過したことに憤慨し、英国の審査員、ルイス・ケントナーが席を立ち、逆に彼が第三次予選を通過 できなかったことで、審査員、マルタ・アルゲリッチは審査員を辞任して帰国してしまいます。また、ポーランドの審査員、リディア・グリフトウォーヴナ教授 は、ポゴレリッチはソナタを冒涜したと語ったといいます・・。
結局のところ、優勝は、ダン・タイ・ソンになるわけですが、その後のふたりの活躍をみても、この年は本当に象徴的な年だったのかもしれません。

1曲目はダン・タイ・ソン。舟歌を見事に優雅に弾きます。現在のダン・タイ・ソンに比べ、より情熱的で華麗なショパンです。しかし、本当にうま い。
2曲目からは、話題のポゴレリッチ。可変的テンポのポゴレリッチ節は、このときからまさにそうなのですね。強烈な自己主張は、小気味よくさえあります。マ ズルカは、強い鍵盤裁きと情熱的な風情。そして、「葬送行進曲」。これは、自在なテンポといい、いまのポゴレリッチを彷彿とさせるもの。

つづきはこちら↓
http://bit.ly/aH02SO

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