季節はずれのみぞれの降る夜、ふしぎなアルバムの登場です。ラベック姉妹の姉、カティア・ラベックとさまざまなアーティストのデュオ・アルバム。お相手は といえば、スティング、チック・コリア、ハービー・ハンコック、ゴンサロ・ルバルカバほかとつづきますから、なんと贅沢のとりあわせでしょう。
カティア・ラベック/シェイプ・オブ・マイ・ハート
Katia LABEQUE SHAPE OF MY HEART
・スティング/テスカリ編:ムーン・オーヴァー・バーボン・ストリート(スティング&カティア)
・スティング/マリク編:シェイプ・オブ・マイ・ハート(スティング&カティア)
・エヴァンス/コリア&マレス編:ウィ・ウィル・ミート・アゲイン(チック・コリア&カティア)
・ロジャース&ハート/ハンコック&ラベック編:マイ・ファニー・ヴァレンタイン(ハービー・ハンコック&カティア)
・ショパン:前奏曲第4番ホ短調Op.28-4(カティア)
・レディオヘッド・マリク編:イグジット・ミュージック(カティア・ラベック・バンド)
・シャルマン:ノーツ・トゥ・ザ・フューチャー(カティア&ビー・フォー・バン)
・レノン&マッカートニー/シャルマン編:ビコーズ(ダヴィッド・シャルマン&カティア&ビー・フォー・バン)
・ベラスケス/ルバルカバ編:ベサメ・ムーチョ(ゴンサロ・ルバルカバ&カティア)
・サティ:グノシエンヌ第3番(カティア)
・シャルマン:パープル・ダイアモンド(ダヴィッド・シャルマン&カティア)
・ハーマン:歌劇『嵐が丘』より瞑想曲(カティア)
カティア・ラベック(ピアノ)
スティング(ヴォーカル)
チック・コリア(ピアノ)、ハービー・ハンコック(ピアノ)
カティア・ラベック・バンド
ビー・フォー・バン(ピアノ)、ゴンサロ・ルバルカバ(ピアノ)
ダヴィッド・シャルマン(ヴォーカル&ギター)
■アルバム・タイトルにもなっているスティングの「シェイプ・オブ・マイ・ハート」で絡み合うヴォーカルとピアノ。チッ ク・コリアとのデュオが紡ぐあまりにも儚く美しいビル・エヴァンスの「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン」。そしてハービー・ハンコックとのデュオで贈る ジャズのスタンダード・ナンバー「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」や、ルバルカバとカティア、そしてラテンのリズムとジャズのインプロヴィゼーションが ドラマチックに出会った「ベサメ・ムーチョ」など、収録12トラックはどれも甲乙つけがたい眼から鱗の演奏ばかり。
■収録曲は他にも、英国のロック・バンド“レディオヘッ ド”の作品「イグジット・ミュージック」や、ビートルズの作品「ビコーズ」、カティアのピアノ・ソロではショパンや、エリック・サティの作品も収録するな ど多彩。メロディアスな曲の中から垣間見られる内に秘めた熱い情熱と独創的な表現力が聴き手の想像力を掻き立てる。ジャンルの枠を越えたゴージャスでスペ シャルなクロス・オーヴァー・アルバムの登場です!
ふしぎなアルバムです。通常のデュオ・アルバムはたいがい仲良し組だったりするので、互いに補完しあというか、互いを助け合うのですが、今回のこの アルバムでは、いい意味で、どのふたりも水と油のように混じり合わないのです。
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