花冷えといわんばかりの寒い日がつづいていましたが、いつしか目黒川の櫻も満開になり、いつもは閑散とした川端のみちも、櫻をめでる多くの人が行き交って いました。こんな日は凛とした演奏がここちよくこころに響くかもしれません。ゲイリー・バートンさんと小曽根真さんのデュエット「VIRTUOSI」で す。
1 Tombeau de Couperin I-Prelude 「クープランの墓」より第1曲 前奏曲
2 Excursions I, Opus 20 「遠足」より第1曲 作品20
3 Prelude VIII, Opus 32 前奏曲 第8番 作品32の8
4 Milonga ミロンガ
5 Prelude II 前奏曲 第2番
6 Sonata K20 ソナタ K.20
7 Impromptu [From Three Little Oddities] 「スリー・リトル・オディティズ」より 即興曲
8 Piano Concerto in F-Movement III 「ヘ調のピアノ協奏曲」~第3楽章
9 Lakme Medley: Berceuse/Duettino (歌劇「ラクメ」メドレー): 子守唄|二重唱
10 Capriccio II, Opus 76 (05:55) 奇想曲 ロ短調 作品76の2
11 Something Borrowed, Something Blue サムシング・ボロウド、サムシング・ブルー
ゲイリー・バートンさんと小曽根真さんのふたりだけのデュオ・アルバムです。1曲目から、ラヴェルの「クープランの墓」・・・ふだんとは違う選曲で すが、これからして本当に素晴らしい仕上がりです。「VIRTUOSI」と題されただけあって、超人技巧的でももちろんあるのですが、その互いの演奏がと もに「主」であり、どちらかがメイン、サブという関係でないところがまたすごいのです。
そもそも、ゲイリー・バートンさんと小曽根真さんは、ともにクールなタッチのプレイで知られていますが、今回はその澄んだ音の調和が、全編にわたっ てアルバムの空気を知的なものに昇華しています。1曲目のラヴェルも、その質感がこのクールな音色とぴったりですし、また、7曲目のZez Confreyの曲でも、ヴィブラフォンの残響のある響きが、楽曲に優雅な味わいの感覚を与えているのです。
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